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「窓全開+エアコン走行」有効 JAF実験

対策別、車内温度の変化=JAF提供

 夏場、屋外に駐車した車に乗り込むと、車内の暑さに閉口する。すぐにエアコンをかけ、窓を全開にするなど、温度を下げるための対応は人さまざまだが、有効な方法はないだろうか。日本自動車連盟(JAF)が5種類の方法で、車内温度を早く下げるための検証を実施し、結果を同社サイトで公表している。

 JAFは埼玉県戸田市の彩湖・道満グリーンパーク駐車場で6月7日に検証実験した。同じ車5台を使い、車内温度が55度になったタイミングで実験を開始。(1)助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉(2)冷却スプレーをシートに10秒吹きかける(3)窓は開けず、エアコンの外気導入(4)窓は開けず、エアコンの内気循環(5)窓を全開にし、エアコンを外気導入にして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行する−−の五つの方法を試した。(3)〜(5)は温度を「最低」に設定している。

 その結果、一番効率的に温度が低下したのは(5)の「エアコン+走行」だった。検証によると、実験開始から2分後に55度あった温度が30度を切るまでになり、5分後には28度を計測している。(4)の「エアコン内気」は27.5度、(4)の「エアコン外気」も29.5度に下がったが、ともに低下まで10分を要した。

 一方、(1)はドア開閉だけでは目立った温度の低下が見られず、(2)の「冷却スプレー」にいたっては、3分が経過しても50.1度と高温のままだった。冷却スプレーの多くは可燃性のガスを使っているため、換気が不十分な車内でスプレーを使用した後にたばこに火をつけようとしたところ、やけどを負う事故も起きているという。

 こうしたことからJAFは、車内が高温になった場合は「エアコン+走行」で温度を下げることで、燃料の消費や排ガスも抑えられ、環境面でもメリットが多いと結論付けている。【江刺弘子】

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