08月23日 19時41分
21日、名古屋市のマンションで小学6年生の長男が刃物で刺されて死亡した事件で、逮捕された父親が、度々、長男を叱りつけているのを近くに住む人が聞いていたことが分かりました。
父親は「中学受験の勉強をしないので息子と口論になった」という趣旨の供述をしているということで、警察が事件のいきさつを詳しく調べています。
21日、名古屋市北区のマンションで、小学6年生の佐竹崚太くん(12)が刃物で刺されて死亡しました。
警察は父親で会社員の佐竹憲吾容疑者(48)を逮捕し、23日、殺人の疑いで検察庁に送りました。
警察の調べによりますと崚太くんは右の胸を1か所刺されていて、抵抗したあとはなかったということです。
崚太くんは父親も通った名古屋市内の私立中学校の受験を目指していて、調べに対して父親は「息子が中学受験のための勉強をしないので口論になった」という趣旨の供述をしているということです。
また、同じマンションに住んでいて家族を知る女性が最近、父親が、度々、崚太くんを激しく叱りつけ、事件の2日前にも「何で出来ないんだ」と叱る声を聞いていたことがわかりました。
佐竹崚太くんが通っていた小学校の藤澤健教頭は「城や歴史が大好きな子で、家族で一緒にお城などにも出かける仲の良い家庭だったと聞いています。家庭内のことで問題があったとは聞いていません。
これからが楽しみだったので残念でなりません」と話していました。
同じマンションに住んでいて佐竹容疑者の家族を知る女性は「崚太くんは小学3年生のころからベランダに出されて泣いていることがあった。最近も父親のどなる声が何度か聞こえ心配していた。事件の2日前には『ちゃんとしろ、何で出来ないんだ』と父親のしかる声が聞こえた」と話していました。
警察は中学受験をめぐる感情のもつれが背景にあったとみて事件のいきさつを詳しく調べています。
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