東電 電力使用量の誤通知は約8000件に

東電 電力使用量の誤通知は約8000件に
東京電力は、家庭向け電力小売りの自由化がスタートしたことし4月以降、データの入力を誤るなどして、実際とは異なる電力使用量を通知し、その件数がおよそ8000件に上っていることを明らかにしました。
ことし4月に始まった家庭向けの電力小売りの自由化では、利用者が新規参入の事業者に契約を切り替えた際には大手電力会社が新しい電気メーターを各家庭に取り付け、電力の使用量を新規の事業者に通知することになっています。東京電力は、自由化がスタートしたことし4月から今月19日までに、新規の電力事業者に誤った使用量を通知していたことを明らかにし、その件数がおよそ8000件に上っていると発表しました。
原因について東京電力は、古い電気メーターから新しい電気メーターを取り付ける際、作業員が古いメーターのデータを誤って入力してしまったり、電力使用量のデータがあるサーバーに不具合があったりしたことを挙げています。
東京電力から新規の事業者に契約を切り替えた家庭の中には、実際の10倍もの料金を請求されたケースもあったということです。
東京電力をめぐっては、電力の使用量を各電力事業者に通知するシステムの不具合で1万8000件余りの使用量が通知できず、新規事業者が顧客に電気料金を請求できないという別のトラブルを起こすなど、問題が相次いでいます。