【香港=阿部哲也】中国の国有セメント大手、中国建築材料集団と中国中材集団は経営統合することで合意したと発表した。大型国有企業を所管する国有資産監督管理委員会(国資委)が23日までに両社の合併を承認した。国際競争力を持つ巨大企業の育成を狙う中国政府主導の産業政策の一環だ。2社は合併をテコに過剰設備の解消や業務の効率化を進め、競争力強化につなげる。
中国メディアによると、合併新会社は約20万人の従業員を抱え、総資産は5千億元(約7兆5千億円)を超える。事業規模は世界トップ級に躍り出るという。世界各国の独占禁止法当局の審査を経たうえで、早期の合併を目指すとしている。