はい。かつしん (@ktsn1129) です。
だいぶしつこさが増してきましたが、キュレーション関連最終回。
先日公開した記事でキュレーションメディアを感情的に許せないという記事があります。
そして続編的にパクリの線引の難しさについても言及してみました。
これらの記事を書きながらも「キュレーション」という行為その物には、良い部分もあると感じています。
そもそものキュレーションメディアのキュレーションって?
詳細な説明は新たに書き起こすほどの情報でもありませんので、引用します。
IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。キュレーションを行う人はキュレーターと呼ばれる。
※引用:キュレーション(きゅれーしょん)とは - コトバンク
キュレーションの本来の価値としては、バラバラだった情報をつなぎあわせ、より価値のある情報につくり上げることが本質です。
そもそもの語源である「キュレーター」について掘り下げてみましょう。
キュレーターって何?
※画像はいらすとや、キュレーター・学芸員より。なんでもあるな〜笑
私がキュレーターについて知ったのは漫画です。
細野 不二彦 氏によるアート系サスペンス漫画。
たしかこの漫画中にキュレーターに関する言及があったと思います。
博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。(※curate―展覧会を組織すること)。日本語でも、ほぼ同じ意味で使われている。日本にキュレーターと言う語が入ってくる2000年代までは、学芸員と言う語が使われていたが、現在は学芸員とキュレーターが混在している。なお「学芸員」は一般的にはcuratorと訳される。
厳密な意味での学芸員は文科省の「学芸員の主な職務内容」が参考になりそうです。
1 博物館資料の収集・整理
2 博物館資料の保管・保存
3 博物館資料の展示・活用
4 博物館資料の調査研究
5 教育普及活動等、博物館資料と関連する事業
※引用:学芸員になるには:文部科学省
キュレーターは、作品を何らかのピックアップして情報を整理することで、その価値を高める人だと判断できそうです。その過程で独自の調査研究も含まれているようです。コピペをするだけの人、記事の構成を真似るだけの人はキュレーターではありません。
本来の意味のキュレーターとして頑張るブロガーさん
最近のはてなブロガーさんですと、以下の方はアートを絡めたwebのキュレーターだと感じています。
一般的なキュレーションサイトと異なり、掲載のアート作品は全て作者の方から許可を貰った物のみで構成されているとのことです。
その他にもオリジナルコンテンツとして「大阪のおっさんが教えるAdobe Photoshop」なんてコーナーもあります。
これぞキュレーションだと思うんですよね。
作者さんの許可を貰った上で記事にするのは、はっきり言ってしまうと非効率です。
でもそこをしっかりとクリアにした運営を続けることは、効率以上にポリシーや作者さんへのリスペクトを重んじているのだと思います。
私自身アートに全くと言っていいほど縁遠い生活を送っているので、あまりブコメなどはできていませんが、件のブロガーさんの姿勢は物凄く好きですし、尊敬しています。
手前味噌ですが私のキュレーション
上記記事ですが、基本の構成は引用で成り立っています。
- SEO界隈で有名な辻さんとのやり取り、ツイート
- そのツイートをベースにした補助的な解説
- そして提案
辻さんのツイートそのままでも記事は出来上がると思います。
それを幾ばくかの個人的な提言や辻さんの情報を追記させていただくことで切り口を変えています。
この記事に関しては実はオチがあります。
信頼性の薄いサイトを魚拓使おうって記事が魚拓取られてブクマされるこのメタ感。大丈夫、私は元気です。 / “信頼性の薄いサイトや炎上サイトを共有する場合はインターネットアーカイブを使おう! - カツシン!!” https://t.co/bVA1sBCRLO
— かつしん (@ktsn1129) 2016年8月14日
いくつかの当ブログ記事を魚拓にしてブクマを頂きました。
う〜ん。これぞネットと言った感じですねw
また、この記事で言及している「炎上したサイトを魚拓で共有」は異論がある人もいると思います。ネットでは炎上も汚い情報も一意に共有すべきという意見もあると思います。
この辺りの異論に関しては理解は出来るな〜と思ってます。
よほどひどい情報でない限り、普通にリンクを掲載する引用をします。
キュレーションメディアは元情報の価値を高める存在であって欲しい
本来の“キュレーション・キュレーター”の意味に近しい存在になって欲しいです。
これ以上言うことはありません。
難しいとは思いますが、引用元へのリスペクトを何らかの形で提示してくれれば最良というのが私の考えです。本来のキュレーターは世に知られていない作品などを世に広めるような存在だったはずです。(言葉の定義なんて時代によって変わるといったツッコミはさておき…)
数百サイトあると思われる現状のキュレーションメディアも厳しい生き残りをかけて努力していることとは思いますし、運営する各社ともに大手であればあるほど、目に見えた健全化を図っている事は理解しています。そして、キュレーター・キュレーションという行為自体に良い面もあると思っています。
我ながらしつこいとは思いましたが、キュレーションに関する3記事を終わります。
直接的に戦っても厳しいから彼らと同じ土俵に立つな!というのが今後の私の基本路線です。
誰かの参考になれば嬉しいです。