野口陽
2016年8月23日13時37分
調査捕鯨を担う日本鯨類研究所と共同船舶は23日、反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)などが調査捕鯨船に対して繰り返していた妨害行為をやめるよう求めて米ワシントン州連邦地裁に起こしていた訴訟が、調停により合意に至ったと発表した。
日本鯨類研究所が発表した合意内容によると、調査船とその乗組員を攻撃することや、安全航海を脅かすような航行が永久に禁止される。調査船の500ヤード以内に近づくことや、シー・シェパードのグループ団体による妨害行為への資金提供もできなくなる。同研究所が2011年に起こした訴訟が決着する形となる。
米国の裁判所は13年、「シー・シェパードなどの行為は暴力行為の明確な事例で、海賊行為を具現化したもの」だとして、調査船への攻撃を禁ずる命令を出した。しかし、その後も妨害行為が続いたため、米国の裁判所は14年にSSなどに対して法廷侮辱罪にあたると認め、SSは同研究所などに約3億円の賠償金を支払っていた。
南極海での調査捕鯨は、14年に国際司法裁判所(ICJ)が違法と判断して以来中止されてきたが、水産庁は15年12月、新たな計画のもとで再開していた。(野口陽)
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朝日新聞国際報道部
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