記事作成日:2016/08/23 13:41 │ 最終更新日:2016/08/23 13:45
瑞々しい森林浴と、美しい川のせせらぎ。身も心も癒してくれる奈良・天川村。修験道の聖地「大峯山」を源流とする「みたらい(御手洗)渓谷」は、手つかずの大自然が広がり、新緑と紅葉の美しさは関西随一の絶景!肌がつるつるになる“美人の湯”で知られる「洞川温泉(どろがわおんせん)」まで遊歩道が整備され、大阪から気軽に日帰り旅行ができる観光スポット。癒しの里で、川遊びやハイキング、バーベキューを楽しみませんか?
写真:澤 慎一
地図を見る紀伊半島のほぼ中央に位置する奈良県天川村。
“紀伊山地の霊場と参詣道”として、世界遺産に登録された修験の山「大峯山」があり、日本屈指のパワースポット「天河大弁財天社(天河神社)」で知られる山里です。実際に、大峯山(山上ヶ岳)を源流とする「天ノ川(てんのかわ)」が流れ、この上流にある渓谷が「みたらい(御手洗)渓谷」。
渓谷沿いには「みたらい遊歩道」が整備され、スリル満点のつり橋やダイナミックな渓谷美を堪能することができます。川底が透けて見える清流の美しさ、エメラルドグリーンに輝く神秘的な淵は、まさに絶景!
川原に降りることもでき、清流を手ですくい、その冷たさ、美しさを楽しむことも。夏は涼しく、秋は紅葉が素晴らしい!オートキャンプ場も整備され、川遊びやハイキング、バーベキューといった、自然とのふれあいを楽しみたい方に、絶対おすすめの観光スポットです。
写真:澤 慎一
地図を見る「みたらい渓谷」のハイキングコースは、村で一つしかない信号機がある「川合交差点」(天川川合バス停/天川村総合案内所)がスタート地点。川沿いの遊歩道を歩き、絶景スポットの「みたらいの滝」を越えて、ゴール地点の「洞川(どろがわ)温泉バス停」まで約7.4キロ(約2時間15分)が散策のモデルコースとなっています。
モデルコースへのアクセスは、バスに乗って川合で降り、約7キロのハイキングを楽しみ、終点の洞川温泉からバスに乗って帰るのが理想ですが、バスの本数が少なく、かなり不便。
そこで、「みたらい渓谷」へはクルマを利用してのアクセスが便利なのですが、川合付近に駐車場がありません。「北角」という地点にある「御手洗渓谷駐車場」や、絶景スポットの“みたらいの滝”に最も近い「レストランみたらい」付近の有料駐車場を利用することになります。
ただ、この付近は道幅が狭く、特に「レストランみたらい」付近では軽自動車同士の対面通行もかなり困難。このため、行楽シーズンは朝早く駐車場に到着されるとよいでしょう。写真は、夏の朝7時に撮影した「みたらい渓谷」ですが、山間には朝霧が立ち込め、空気がひんやりして瑞々しい。深山幽谷に神々しい光が差し込み、まさに山水画の世界!パワースポットらしい神秘的な世界を楽しむことができます。
写真:澤 慎一
地図を見る「みたらい渓谷」の全ハイキングコース約7.4キロのうち、最も素敵な渓谷美が楽しめるのが「みたらい渓谷(レストランみたらい)」〜「観音峯登山口休憩所」までの約1.8キロ (40分)。実は、この約1.8キロの区間が“みたらい渓谷”と呼ばれ、渓流沿いに整備された「みたらい遊歩道」は、スリル満点の吊り橋など、実に変化に富んだ遊歩道は飽きることがありません。
ハイキングが好きな方は全コースを歩かれることをおすすめしますが、川遊びをメインにお考えの方は、「レストランみたらい」付近の有料駐車場を活用し、絶景スポットの“みたらいの滝”周辺の遊歩道を散策されるのがおすすめ。駐車場から階段を下りると、ご覧のような美しい河原に広がり、心地よい清流の音を聞きながらバーベキューを楽しむこともできます。
駐車場のすぐ近くには、「みたらい遊歩道」への入り口があり、渓谷美を楽しみながら細い階段を登ると、「哀伝橋」という独自の雰囲気を持つ吊り橋が見えてきます。ここが「みたらい渓谷」随一の絶景スポット。激しい勢いで流れ落ちる「みたらいの滝」がすぐ目の前に見え、岩に砕け散る水しぶきが清浄な空気に溶け、マイナスイオンがたっぷり!空気がとてもすがすがしい!
すぐ近くには「光の滝」もあり、なんとも爽やか。速い水の流れに洗われた「みたらい渓谷」の心臓部はデトックス効果があり、自然界のキラキラとしたエネルギーに満ちたパワースポット。癒されること間違いなし、です。
写真:澤 慎一
地図を見る絶景スポットの“みたらいの滝”は、「みたらい渓谷」のハイキングコースで、最も人気の観光スポット。行楽シーズンはかなり大混雑。そこで、おすすめの穴場スポットが「観音峯登山口休憩所」。
みたらい渓谷への入り口となる「川合交差点」付近は、「みたらいの滝」へ向かう国道309号と、洞川温泉街へと向かう県道21号の2つの道に分かれています。「観音峯登山口休憩所」へは、県道21号を進みましょう。虹トンネルを出ると、すぐ右手に見えるのが「観音峯登山口休憩所」です。道が整備されているので、対面通行を心配する必要がなく、休憩所や付近には駐車スペースもあり、しかも無料。
「観音峯登山口休憩所」でも、ご覧のような吊り橋や美しい清流を楽しむことができ、この付近で川遊びをしている人は比較的に少なく、「みたらい渓谷」を楽しむための超穴場スポット。神秘的で美しい清流を楽しむことができます。
写真:澤 慎一
地図を見るこちらも「観音峯登山口休憩所」付近の清流ですが、駐車場から5分ほど歩くだけで、このような神秘的な渓谷美に出会えるのも、「みたらい渓谷」の魅力です。
休憩所から、「洞川温泉」まで約2.8キロ(約50分)の遊歩道が整備されているので、こちらも比較的に人影が少なく、ゆっくり散策が楽しめる穴場のハイキングコース。ゴール地点には、「村営洞川温泉センター」という日帰り温泉施設があるので、疲れた身体を休めるのにおすすめ。弱アルカリ性単純温泉は、疲れをとる効果があり、肌もすべすべに。
天川村は、山にこもって厳しい修行をする修験道の聖地「大峯山(山上ヶ岳)」があるところ。ただ、美しいだけでなく、日本古来の神々の気配が感じられます。大峯山から放出される目に見えない強い霊気が、川の流れに沿って、「みたらい渓谷」に渦まいています。それゆえ、「みたらい渓谷」は神秘的で、身も心も癒されるパワースポット。
また、「観音峯登山口休憩所」から、観音峯への登山コースが整備されているので、こちらも楽しまれてはいかがでしょうか?
約2.3キロ(約90分)の登山は初心者の方も楽しめるコース。観音峯展望台(1347メートル)からの眺めは素晴らしく、パワースポットの山々(山上ヶ岳、稲村ヶ岳、八経ヶ岳、弥山など)を見渡すことができ、絶景の山岳パノラマを満喫することができます。
※「村営洞川温泉センター」の営業時間や料金など詳細は、リンクからご覧ください。
奈良県天川村へは、トンネルが整備され、大阪方面からのアクセスが飛躍的に向上しました。ただ、天川村の「川合交差点」から「みたらい渓谷」、さらには天河神社の奥宮がある「弥山」や、近畿地方の最高峰「八経ヶ岳」の登山口へ向かう国道309号は道幅が狭く、完全に「酷道」。なので、行楽シーズンは、朝早く訪れるのがおすすめ。
天川村には、「みのずみオートキャンプ場」や「ファミリーオートキャンプ場いのせ」「坪の内オートキャンプ場」「オートキャンプとちお」「白の平オートキャンプ」といったオートキャンプ場があるので、混雑を避けて夕方に天川村に入り、日帰り温泉(洞川温泉センター、天の川温泉センター、薬湯センター みずはの湯など)を楽しみ、夜はバーベキュー&キャンプで過ごし、翌朝に「みたらい渓谷」のハイキングを楽しむという方法もあります。
天川村には、川遊びやハイキング、バーベキュー、キャンプ、さらには鍾乳洞探検やパワースポットの社寺めぐりなど、観光スポットがいっぱい。クルマで行かれるのなら、オートキャンプも旅のプランに組み入れてみてはいかがでしょうか?
なお、天川村の観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
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