車の免許証を取得したのが、19歳の時でした。
車のふいの事故で亡くなってしまった父の代わりにと、大学の学業と両立しながら必死で免許を取得してから、私の人生の中で車との付き合いが始まりました。
大学時代は、車が大好きなバイト仲間に囲まれていたせいか、車好き人間にどんどん生まれ変わっていきました。
アルバイトだけの収入だけで、何とかボロボロの中古車を買ったものの、社会人として普通に働き出してからは、趣味の車にお金をつぎこむ浪費家に転身してしまいました。
車を結婚してから10回も買い替えるような人生に、私はどんどん陥ってしまったのです。
19歳の時に最初に手に入れた車は、トヨタ「スプリンター」
私が19歳の時に免許を取得してから最初に買った車は、トヨタのセダン「スプリンター」です。
「スプリンター」が欲しかったわけではなく、友達の知り合いである新車ディーラーの営業マンに、「込み込みで50万円の車が欲しいです!」って伝えたら、「スプリンター」になっただけです。
何年落ちとかグレードとかよくわかりませんでしたが、今のような量産型とは違って頑丈な作りをしていたために、かなり乗りやすかったです。
25歳まで結婚するまで、車検を通してずっと乗っていましたが、ボディは色んな所にぶつけてボロボロになってしまいました。
結婚してから、三菱自動車「EKスポーツ」の新車を購入
さすがに「スプリンター」がボロボロになってきたために、新しい車を結婚後に買うことになりました。
車資金としてなんとか50万円ほど貯めた我が家は、近くにあった三菱自動車の新車ディーラーに行ってみることに。
元気のよい20代の営業マンに、新車で出たばかりの「EKスポーツ」をすすめられて、暗い中で見た明るいディスチャージヘッドランプに一目惚れ!
軽自動車にしては高い150万円もする「EKスポーツ」を他と比べることなく、多額のカーローンを組んで衝動買いしてしまったのでした。
軽自動車に不満が出てきて、ミニバン「WISH」に買い替え
「EKスポーツ」は、ターボ車であったために、軽自動車なのに走りは格別に運転が楽しかったのですが、燃費が悪くて狭いことでミニバンを検討することに。
再度トヨタの営業マンの所に行って、当時宇多田ヒカルさんのCMで話題になっていたトヨタの3列シートミニバン「WISH(ウィッシュ)」を見に行くことにしました。
本当は15万円多く出してでも、エアロパーツがついたタイプが欲しかったのです。
しかし「エアロは安全性能に関係ない。」とのことで夫に却下されてしまい、泣く泣く標準グレードを買うことになったのです。
しかし、買って間もなく通勤途中で追突事故をされてしまい、バンパーはメチャクチャな状態になってしまったのです。
まったく誠意が感じられない保険会社との対応に、散々な目に遭いました。
自動車保険の見積もりで私が価格だけで選ばない理由。2度とこんな目に遭わないために付けたい特約
何を思ったのか、「WISH」のエアロタイプに買い替えることに
「追突事故された車なんてもう乗りたくない。いますぐ買い換えたい!」
まだ買って1年も経っていませんから、自動車保険でキレイに直せばよかったのです。
しかし、エアロタイプ(X Sパッケージ)が買えなかった怨念とも言えるべき後悔がずっと残っていたのか、買いたい気持ちがムクムクと湧き出てしまい、70万円多く出して買い替えることに。
「買い替えるんですか?直した方がお得なんじゃないですか?」
夫と営業担当に呆れられながらも、念願のエアロつきの「WISH」を手に入れた私は、車通勤は楽しくて、毎週のように洗車場に行っては、半日以上かけて磨き続けていました。
私があまりにも楽しそうにしているから、夫も楽しかったのでしょう。
この時が結婚生活でも1番充実していて、夫婦で楽しいカーライフを送っていた時期でもありました。
家を購入してから、セカンドカーとしてスバル「R2」を購入
新築一戸建てを購入してから、駅距離が徒歩20分以上もかかる地であったために、セカンドカーが必要になりました。
頑張って貯めた貯金90万円を使って、とってもかわいらしいスバルの軽自動車「R2」を買うことに。
新しいピカピカの駐車場に、お気に入りの「WISH」と「R2」を並べてご満悦でしたが、そんな幸せな時は1ヶ月も続きませんでした。
家の購入に失敗した私は、借金返済のためにすぐに500万円のお金が必要になってしまい、「WISH」を買取センターに依頼して泣く泣く200万円で売ることに。
トヨタの中古車「WISH(ウィッシュ)」の売却奮闘記。借金返済200万円の身代わりになった我が家の愛車
家も何とか売却出来た後は、実家に夫婦で転がり込んで助けられながら、必死にお金を稼ぐ働き詰めの生活を強いられることになりました。
通勤にどうしても車が必要だったことで、心も車も小さくなりながら細々と暮らす日々を送る「冬の時代」に突入したのでした。
借金返済後の貯金が出来てきた時に、トヨタ「VOXY」を衝動買い
借金500万円は、猛烈に働いて節約した結果、たった1年ちょっとで返済ができました。
借金500万円をたった1年で完済した時の家計簿公開。返済は地獄だったけどお金の失敗はプラスの財産
実家も出て賃貸に引っ越した後は、車好きの私としては、あまりも狭い「R2」にガマンができずに夫婦ゲンカが勃発!
夫婦ゲンカをしたまま、引越し先の近くのトヨタのディーラーに向かって、その場でてんこ盛りのオプションをつけて、トヨタのミニバン「VOXY」の新車を衝動買いです。
ボディカラーを人気色である「パールホワイト」か「ブラック」にすればいいのに、なぜかその当時は査定時には不利な色である「ベージュ」を選んでしまったのです。
300万円以上のカーローンを組んで衝動買いしてしまった代償は大きく、再び家計が苦しい借金生活を強いられることになってしまったのです。
衝動買いを反省し、日産のコンパクトカー「NOTE」に乗り換え
「300万円も自動車のローンを抱えているなんて、ありえない!」
借金の怖さを忘れてしまっていた私は、再び借金の恐ろしさを思い出し、自分の欲望のままに買ってしまったことにかなりの反省をしました。
夫ともよく話し合った結果、「VOXY」は車の買取センターに売却をして、日産のコンパクトカーである「NOTE(ノート)」を中古車で購入することにしました。
妊娠中であったことから、車通勤で会社に通っていましたが、「VOXY」の快適さとは程遠く、不満がどんどんたまっていってしまったのです。
「子どもが生まれたら、チャイルドシートを乗せたらパンパンだよ!」
車の大きさに文句ばかりを私は言っていましたが、高い新車はもうコリゴリです。
再度中古車販売店に行って、子どもが生まれても乗せられるようなミニバン探しをすることにしたのです。
思わず見つけた激安のトヨタのミニバン「エスティマ」を購入
今までお金を散財してきた我が家ですが、子どもが生まれるとなると、やはりミニバンがいいという結論に達しました。
中古車販売店をウロウロとしていたら、なんと100万円を切るハイグレードのトヨタの人気ミニバン「エスティマ」を発見したのです。
たまたまオークションで安く仕入れられたということで、程度がいい中古車なのに、これは掘り出しモノを見つけた気分です。
燃費はものすごく悪いものの、「エスティマ」に憧れを抱いていた我が家は、「NOTE」を50万円で下取りに出して、諸費用込みで約68万円で「エスティマ」を手にすることにしたのです。
車代の節約生活をするために日産「キューブ」に買い替え
子どもが2人生まれて保育園に通うようになってから、家計はどんどん苦しくなっていきました。
20代の時にさんざん好き勝手に車を買い換えてきたことを反省し、家計費を1つ1つ見直してみたところ、ガソリン代の高さが突出!
「エスティマ」の乗り心地はよくて買い替える必要なんてまったくなかったはずなのに、目先のガソリン代の節約のためだけに、日産のコンパクトカー「キューブ」を買うことに。
「エスティマ」を下取り価格43万円で買い取ってもらい、143万円の「キューブ」に乗り換えたのでした。
ライフスタイルが変わって検討した結果、「VOXY」に戻ってきた
目先の節約だけを考えて、なぜか本体代で浪費をしてしまい、もう車の買い替えにまったく自信を失っていた我が家でした。
「ようやく落ち着いてきて、子供たちと色んな所に出かけたいね。」
中古マンションを購入してから、ようやく気持ちも落ち着いてきたからか、ミニバンに乗って色々と旅行をしてみたくなってきたのです。
今回買ったら、10年以上は乗ろうと決めていましたので、中古車情報サイトをくまなく検索して調べたり、何度も問い合わせをして実際に車を見に行きました。
最終的に、今までの車に対する目的や乗り心地、我が家のライフスタイルから考えた結果、トヨタの3列シートミニバン「VOXY」を2度目ですが買うことに。
現在の「キューブ」も、1度で買い取りに出すのではなく、何度も何度も査定に出して、100万円という最高額で買い取りをしてもらえることに。
車の買取査定価格で30万円の差が出た体験談。中古車を少しでも高く売りたいなら最後まで粘れ!
中古価格で約166万円と、差額は60万円で納得した車を購入することができたのです。
何度も買い換えに失敗してきたけれど、人生の色んな勉強ができた
25歳で結婚してから車の買い替えのために費やしてきたであろう金額は、おそらく約1,500万円にも及びます。
車の買い換えを10回もして大後悔!たった10年で1,500万円浪費したダメな共働きメタボ家計
結婚してから12年間で買った、我が家の10台の車購入履歴をまとめてみると、
- トヨタ スプリンター
- 三菱 EKスポーツ
- トヨタ WISH X
- トヨタ WISH X-S
- スバル R2
- トヨタ VOXY
- 日産 NOTE
- トヨタ エスティマ
- 日産 キューブ
- トヨタ VOXY
20代から30代にかけて、短期間でよくこんなにも買い換えたなぁと。
自分の浪費家っぷりに、もう泣きたくなってきました・・。
20代の時に車を趣味にしてしまったことが、こんなにも大きく浪費することにつながるなんて、まったく想像もできませんでした。
しかし今となっては、車の勉強もたくさんすることができたし、買い方や売り方など、色んなことを学ぶことができました。
こんなに多くのことに失敗してきたからこそ、最後に買った「VOXY」は十分すぎるぐらいたくさんの思い出を作ってくれました。
我が家には現在の「VOXY」で行った数々の旅行の写真で、アルバムがたくさん埋め尽くされています。
車も家族の一員。
10回目はそんな思いで買ったからこそ、我が家には欠かせない「5人目」の家族となっているのです。
でも悲しいことに、車にも人間同様に「寿命」があります。
我が家に「VOXY」が来てからはまだ3年ちょっとですが、新車登録時から13年目を迎えようとしており、自動車税の負担が上がってしまう分岐点です。
まだ十分に乗ることができますが、次の11台目をどうしようか検討する時期がやってきました。
色々失敗してきたからこそ、次に大切なのは「失敗の後、何をするか」です。
失敗した後に時間をかけてでも改善点を見い出していけば、お金も時間も同じ失敗を繰り返すことはありません。
人生の色んな勉強に失敗したことが、次なる成功のもと!
悔し涙を流しているだけでは、未来は改善しません。
今までの反省点を噛みしめるようによく考えて、我が家に最適な11台目の「家族」選びをしたいと思います。