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カリスマ婚活アドバイザーは見た 現代ニッポン婚活の病理

結婚できない筆頭は「昭和の男」と「ピアノお嬢さん」

植草美幸 [結婚相談所マリーミー代表]
【第4回】 2016年8月23日
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「昭和の男」と「ピアノお嬢さん」は、価値観を他人に合わせられず、押し付けてしまうことが成婚を妨げる大きな要因であると考えられる

前回までは現代の婚活女性が置かれている現実やその背景について話をしてきたが、今回からは少し趣向を変え、昨今婚活難になりがちな男女の特徴について分析・解説していこうと思う。

 婚活のプロとはいえ、成婚が難しい人というのはいくつか傾向があり、ある程度タイプを分類することができる。タイプごとにどんな背景があるのかを考察してみよう。

 まず、結婚できない男性で、30代に多く見られるのが「昭和の男」タイプである。

 「昭和の男」は、生まれが昭和か平成かという話ではなく、母親が「昭和」のステレオタイプ、つまり専業主婦であった世代で、自分もまるで昭和に生きているかのようにふるまう男性のことを指す。

なにかにつけて「してやった」
押しつけがましい昭和の男

 彼らは家庭では母親と仲が良く、父からは恋敵的に見られる立ち位置にいることが多い。ただ、結婚というのは両親の例しか知らないため、自分も同じような結婚を理想とする。そのため、「俺は夫なんだから合わせろ」と“オレ様”になってしまい、妻となる女性には、自分の仕事に合わせた生活をさせようとする。住む場所まで自分の職場の近くを選び、妻の生活は二の次にしてしまうのが「昭和の男」だ。

 しかし、それが時代錯誤であることは言うまでもない。20代の女性ならまだ専業主婦希望の人もいるが、婚活市場にいる30代の女性たちは、仕事の面白さがわかっていたり、役職についていたりして、「これからもずっと働いていきたい」という気持ちが強い。

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植草美幸 [結婚相談所マリーミー代表]

千葉県出身。青山学院大学経済学部卒業。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社(株)エムエスピーを創業。そこで培われたコーディネート力と実績を生かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。わずか2年で成婚率80%という業界トップクラスの成果を挙げる。『婚活リベンジ』(KADOKAWA/メディアファクトリー)、『いくつになっても、結婚できる女できない女』(牧野出版)など著書多数

 


カリスマ婚活アドバイザーは見た 現代ニッポン婚活の病理

結婚相談所「マリーミー」(東京・青山)代表で、成婚率80%という業界トップクラスの成果(業界平均は15%)を挙げるカリスマ婚活アドバイザー・植草美幸が、実際の目で見てきた現代ニッポンの婚活の様相と、男女のさまざまな成功・失敗ストーリーを披露します。

「カリスマ婚活アドバイザーは見た 現代ニッポン婚活の病理」

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