久しぶりの結婚式に呼ばれた時、思わず悩んでしまうのがドレス選び。さらに、久しぶりだからこそ起こりうるのが体型変化。最近ちょっと太ってしまい、大きめサイズのドレスを・・・となると、さらに選択の難易度は上がってしまいがちです。若くやせていた頃の露出はできない・・・でも、変におばさんくさいデザインや色も避けたい。そしてさらに、できれば着痩せ効果のあるドレスを探したい、そんな願望を胸にドレス探しをしている方、結構いるのではないでしょうか?
そこで今回は、大きいサイズのドレスを選ぶ際に知っておきたい9つの着痩せテクニックをご紹介したいと思います。
隠すだけじゃダメ!決め手はウエスト部分にあり!
体のラインを隠すだけではなく、ウエスト部分はすっきり絞る
下の画像は、同一モデルが全く同じドレスを着用して撮影した画像です。
左側が絞りのない状態、右側がウエストを絞った状態です。どちらが痩せて見えるでしょうか?
大きいサイズのドレスを探す時に、つい重視してしまうことの1つが体のラインを全て隠そうとすること。隠したい気持ちはとてもわかりますが、どこにも絞りのないシルエットは、文字通り締まりのないスタイルとなります。これは、ボディラインをさらけ出そうなどという意味ではなく、1箇所だけでもくびれを入れてあげることで、見える印象は全く変わってくるのです。
くびれは意識させることがポイント
このようなアドバイスをすると、よく次のようにおっしゃられる方がいらっしゃいます。
「くびれを入れると言っても、私、くびれ自体がないんです・・・。」
でも実は、くびれが必要なのではなく、くびれが存在するように見せる(意識させる)ことが重要なのです。もう少し詳しくご説明しましょう。
上の画像は、同一モデルが全く同じワンピースを着用して撮影した画像です。左側がベルト無し、右側がベルト有りの状態です。でも、このワンピース、実はベルトの有無にかかわらず、シルエットはほとんど変わらないのです。しかしながら、右側のベルト有りの方が左側に比べて細く見えないでしょうか?これはベルトが有ることによって、そこにくびれが存在しているように見せているのです。すなわち、実際のくびれの有無が重要なのではなく、そこにくびれがあると意識させることが何より大切なのです。
ウエスト位置ちょっとアップで脚長効果大!
さて、くびれを意識させることの重要性をお話ししましたが、その際に使えるテクニックをもう一つご紹介しましょう。下の画像をご覧ください。
同じモデルが同じドレスをそれぞれ着用しています。右側に比べて、左側の方がすっきり細く見えませんか?そして何となく左側の方がスタイル(全体のバランス)も良く見える気がします。この画像のドレスにおける大きな違いは、ベルトの位置(ウエストを意識させる位置)です。ベルトの位置や切り替えの位置、すなわちウエスト位置は、実際のウエストよりやや上の位置にすることを覚えておきましょう。脚長効果が期待でき、何より全体のバランスがすっきりと見える効果があります。
やっぱり色は大切!カラーの選択でこれだけ違う!
「暖色系」よりも「寒色系」
ご存知の通り、色の系統は大きく2つに分けられます。赤、オレンジ、黄色などの「暖色系」と、青、ネイビーなどの「寒色系」です。 それぞれの特徴は次のとおりです。
- 暖色系=膨張色。実際よりも大きく近くに見える。
- 寒色系=収縮色。実際よりも小さく遠くに見える。
この特徴もやはり実際に画像を見てご説明しましょう。
同じモデル、同じドレスをそれぞれ色違いで着用した画像です。ともにウエストを絞っていないドレスですが、色が違うだけでどうでしょう?左側のピンクベージュ系のドレスのほうが近くて大きく見え、右側のネイビーブルー系のドレスはやや遠く、そして細く見えないでしょうか? ご存知の方も多いと思いますが、青やネイビーなどの寒色系の色は、輪郭をはっきりみせ、実際よりも遠い距離にいるように思わせる効果があるのです。
上下のコントラストは色の視覚効果を生む
それでは何が何でも寒色系でまとめればよいかというと、結婚式などでは暗くなりすぎるのもよくないですし、おしゃれの点でもカラーのバランスにメリハリをつけたいところです。すなわちドレスと羽織りもの、上と下で濃淡のコントラストをつけることなのです。 上下でのメリハリは、コーディネートのアクセントになるばかりでなく、気になる体のラインを色の視覚効果で上手に隠すことができます。
<濃淡コントラストでメリハリをつける>
上下とも暗い色でまとめるのではなく、 濃淡のコントラストを出すことによって、よりメリハリのあるコーディネートとなる。
- ジャケット風クラシックボレロ / シャンパンゴールド¥11,000 (税抜)
- 織り柄ドットのサテンワンピース / ネイビー¥15,000 (税抜)
上下の色の選択は気になる箇所次第!
上下で色のメリハリを付けることの効果が意外と大きいことをおわかりいただけたでしょうか。でも、メリハリを付けるのはわかるけど、太って見える部分に明るい色は持ってきたくないという方、いらっしゃいますよね?まさにその通りで、気になる箇所、つまりなるべく細く見せたい場所に濃色や寒色系を持ってくることが大切になります。下の画像は、気になる箇所次第で着こなしも変わるというコーディネート例となります。
<上半身が気になる方>
お顔周り、肩幅、二の腕など上半身が気になる方は、羽織りものに濃色を持ってくることで、上半身がすっきりと。
<下半身が気になる方>
ウエスト、ヒップ、足など下半身が気になる方は、ドレスに濃色を持ってくることで、下半身全体がすっきりと。
<上半身も下半身も気になる方>
上半身も下半身も気になるという方には、右側の画像のように、上下で「寒色系」にするコーディネートがおすすめ。左側に比べてお顔周りもスッキリさせることが可能です。ただ暗くなりすぎないよう、上下の濃淡はつけることがポイント!
侮るなかれ!ちょっとしたディティールでこれだけ差がつく!
小物類は「高い位置」が基本
ネックレスやブローチ、コサージュなどをつけようか迷っている方も多いのではないでしょうか。小物のアクセサリーは、全体を華やかにする効果があるだけではなく、実は着痩せ効果にもつながるのです。そのポイントは、アクセサリーの位置をなるべく高い位置に付ける、ということです。視線を上に集めることで、そこから下に長さを出すことができ、視覚的な着痩せ効果が期待できます。
小ぶりでさりげない雰囲気のアクセサリーでも、高い位置に付けることで視線を上に集め、縦長効果を出すことができる。
- ノーカラージャケットワンピーススーツ / ネイビー ¥28,000(税抜)
- パールとラインストーンのリボンブローチ / ¥3,500 (税抜)
- 日本製シャワーパールネックレス / ¥3,500 (税抜)
「タテナガ」は着痩せの味方
人間の体は、どちらかというとタテに長い長方形の形をしています。長方形では縦ラインを強調するとすっきり見えるという特徴があります。この特徴を利用して、「タテナガ」なものをコーディネートに積極的に取り入れるとよいでしょう。小物アクセサリーでは、ロングネックレス、肩がけのバッグチェーン、洋服本体ではストライプ柄などが有効です。
<タテナガな小物を取り入れる>
同じドレスでも、ロングネックレスやバッグのロングチェーン(肩がけ)を取り入れれば、自然と「タテナガ」を取り入れることができる。
<さりげないストライプ柄でスッキリと>
さりげないストライプ柄のドレス。ウエストのレースがくびれ効果にもなり、自然なスタイルアップが叶う。
- ストライプ柄が上品なスタイルアップドレス / ネイビー¥15,000 (税抜)
- 格子柄のラメボレロ / ゴールド¥7,600 (税抜)
- 立て爪ジルコニアネックレス / ¥3,300 (税抜)
- サテンティアードバッグ / ¥5,900 (税抜)
ワンポイントのデザインで差をつける
最後に、ちょっとしたデザインで意外とスッキリ見えるテクニックをお伝えしましょう。例えばボレロの袖口が広がるデザインを着ることによって、腕が細く見える効果が期待できます。具体的に言うと、袖口が広がっている「ベルスリーブ」や、しっかり長さのある「フリル袖」などがおすすめです。
<二の腕をカバーするフリル袖ドレス>
フリル袖だけではなく、さりげないオパール柄模様と胸元からタックプリーツが自然な縦長効果を発揮してくれる。
- オパール素材の花柄ワンピース / ネイビー¥15,000 (税抜) <近日発売予定>
<ありそうでないしっかり長さのフリル袖>
二の腕をほっそりと見せてくれるフリル袖。腕の一番太いところをしっかりカバーする長さが魅力。
- ラメレースがエレガントなコンビワンピース / ネイビー¥17,000 (税抜)
<ウエストリボンが気になるお腹周りをカバー>
無理に締め付けないウエストマークとリボンが着痩せ効果◎。リボンは取り外し可能だから着回し力も◎。
- ウエストリボンのワンピース / ネイビー¥15,000 (税抜)
まとめ:「大きい」が「大きく見えない」へ
最後に、9つの着痩せテクニックを今一度まとめておきましょう。
- 体のラインを隠すばかりでなく、ウエストはしっかり絞る。
- くびれは意識させることがポイント。
- ウエスト位置ちょっとアップで脚長効果大。
- 「暖色系」よりも「寒色系」。
- 上下のコントラストは、色の視覚効果を生む。
- 上下の色の選択は、気になる箇所次第。
- 小物類は「高い位置」が基本。
- 「タテナガ」は着痩せの味方。
- 袖口のデザインで差をつける。
もちろん、すべてのテクニックをスタイリングに網羅することは難しいことでしょう。また、あなたがどうしても着たいデザイン、色だって当然あるかもしれません。着たい服、お気に入りのデザインを我慢するのではなく、選択に迷った時、着るドレスや羽織りが全くわからなくなった時などは、上記のテクニックを是非参考にしていただけたらと思います。きっと、「大きい」のに「大きく見えない」スタイリングが叶うことでしょう。