「BLEACH」は、霊が見える高校生・黒崎一護が、死神・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、死神代行として、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦っていくというのが大筋となります。
既刊73冊、連載期間にして約15年という長きにわたって、全国の少年たちの厨二心をたぎらせ続けてきた名作の終了に、作中から引用するならば、「僕はついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに」という気持ちです。
『BLEACH』49巻巻頭より
キャラクターの台詞だけでなく、死神の特殊能力である縛道を唱えるための詠唱や、単行本の巻頭に必ず記載されているポエムまで、連載初期から変わらぬ魅力を放ち続けています。
今回は、連載当初から読み続けていた「BLEACH」の最終回を名残惜しんでいる筆者が、日常会話でも織り交ぜやすい作中の名台詞を抜粋して、最終回の余韻に浸りたいと思います。
あふれんばかりの名言の宝庫 オサレな台詞を使い倒したい
……何だと?
……何だと?/『BLEACH』1巻2話72p収録
作中でもありとあらゆるキャラクターが、驚嘆したり、絶望した瞬間に十中八九口にしていますし、もはや作品の代名詞といっても過言ではないセリフです。なお、初出は2話の朽木ルキアでした。
余談ですが、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』でも、ファニー・ヴァレンタイン大統領が追い詰められた際に「なん…………だと………!!」と発言しています。溜めすぎ。
退けば老いるぞ! 臆せば死ぬぞ!
退けば老いるぞ! 臆せば死ぬぞ!/『BLEACH』8巻66話111p収録
松本大洋さんの漫画『ピンポン』の「ビビりゃ負けるぜっ…億せば…死ぬぜっ!!」を彷彿とさせますね。
…チャドの霊圧が…… …消えた……?
…チャドの霊圧が…… …消えた……?/『BLEACH』13巻108話23p収録
初出は「ルキア救出篇」で、八番隊隊長・京楽春水との交戦、死力をつくしたものの敗北を喫し、その霊圧の消失を感じ取った一護が発しました。
一緒に出かけた友人とはぐれた際なんかには、ついつい使ってしまいがちな、汎用性の高い台詞ですね。
憧れは理解から最も遠い感情だよ
憧れは理解から最も遠い感情だよ/『BLEACH』20巻170話49p収録
しかし、ほぼ出会い頭に斬魄刀で雛森の胸が貫かれ、崩れ落ちる雛森の元へ日番谷冬獅郎が駆け寄り、どれだけ藍染惣右介に憧れていたのかを説いた時に返した言葉です。
激昂した日番谷に対して、続けざまに言い放つ「…あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ」も屈指の名言のひとつですね。
一体いつから────鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?
一体いつから────鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?/『BLEACH』45巻392話126p収録
藍染と相対した護廷十三隊隊長の平子真子が「せやから一体いつから…鏡花水月を遣うてたかって訊いてんねん!!!」と怒号を飛ばすも後の祭り。
錯覚に陥ってる人を見かけたら、ここぞとばかりに使いたい台詞ですね。
見ろよこの形 命を刈り奪る形をしてるだろ?
見ろよこの形 命を刈り奪る形をしてるだろ?/『BLEACH』38巻325話54p収録
連載当時、筆者の周りではどんなものが「命を刈り奪る形」をしているのか、というちょっとした大喜利が流行っていた気がしなくもないです。
デモもプリプロもない!
最終回を目前に控えた685話で平子真子が、雛森の「でも…」という煮え切らない態度を一喝するシーンから。デモもプリプロもない! 『週刊少年ジャンプ』37号685話収録
音源を録音する前段階のデモやプリプロを会話に織り込むという、登場キャラクターにテーマミュージックをつけ続けている久保帯人さんならではの秀逸な問答ですね。初期の学園シーンを彷彿とさせませんか?
全部月島さんが居たからじゃないか…!
全部月島さんが居たからじゃないか…!
作中で起こった数々の出来事が解決したのも、空座町が平和なのも、今日という日まで「BLEACH」を読み続けていられたのも、作品が大団円を迎えたのも、全部月島さんのおかげでした。本当にありがとうございました。
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BLEACH-ブリーチ- コミック 1-71巻セット (ジャンプコミックス)
著者:久保 帯人
発売 : 2016年3月4日
価格 : 30,305円(税込み)
販売元 : 集英社
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