京大アメフット部が法人設立へ 地域貢献や普及で大学と連携
日本一4度の実績を持つ京都大アメリカンフットボール部が一般社団法人を設立することが、22日までに分かった。「国立大学法人京都大学」が法人に加わり、地域貢献や競技普及などの事業展開に協力する。経理・財務状況を明確にし、企業などから協賛を受けやすくする狙いもある。大学の運動部が大学側と連携して一般社団法人を設立するのは国内で初めてとみられる。
法人名は「一般社団法人京都大学アメリカンフットボールクラブ」。OB会長や京大教授ら4人の理事を置き、代表理事にはOBでチームのゼネラルマネジャーを務める三輪誠司氏(51)が就任する。
同部は近年、自校グラウンドで子供向け教室や有料試合を催すなど、活動の幅を広げている。観客席や観戦用ビジョンを設置するなど施設整備も進めており、長期的視野で財源の安定を図ることにした。法人化によって組織としての信用度を高め、企業などスポンサーを増やしたいという。
京大経営管理大学院が法人の運営をサポートするほか、学生がインターンシップで運営スタッフに加わる計画もある。試合の効果的な集客に向けマーケティングなども行う。
京大体育会所属の運動部という位置付けは変わらない。指導者を法人が雇用しチームに派遣する形になる。人事や事業内容は大学側も加わる法人が厳格にチェックするという。
【 2016年08月23日 08時41分 】