こんにちは、らくからちゃです。
のんびりTLを眺めていたら、@BuzzFeedJapanさんからこんなツイートが流れてきました。
ポケモンって海外では「ポケットモンスター」じゃなくて「ポケモン」なんだよね。「Pocket Monster」は英語で「男性の陰茎」を意味するから…
— BuzzFeed Japan (@BuzzFeedJapan) 2016年8月22日
海外では、Pocket Monsterといえば男根のメタファー。誰もが知っている雑学ランキング!みたいなものを作ったら、かなり上位に食い込みそうなくらい良く耳にする話です(※個人の感想です。)
でもなー、本当にそうなのかな?だとしたら、海外で『Pokemonってどういう意味よ?』みたいな質問はどう解釈されているんだろう?
ふと気になってみたので調べてみることにしました。
What does "Pokemon" mean in Japanese?
で、ググってみたら早速みつかりました。
ざっくり訳すと下記のようになります。
概説
ポケモンってのは、日本語の『ぽけっと』と『もんすたぁ』って単語を組み合わせたか英語の『ポケットモンスター』って言葉が語源。日本語では、2つの単語を組み合わせて1つにするってことは割りと良くある話で、長ったらしいし似た商標が既にあったから『Pokemon』のまま行くことにした。
詳説
Pikachu's Global Adventure 曰く、元々は『カプセルモンスター』って名前だったけど、似た商標が登録されてたから『ポケットモンスター』にしたんやって。なおこれも、『モンスター・イン・マイポケット』ってのが既に商標登録されていたから、略称の『Pokemon』で行くことにした。
どうやら先に『Monster in My Pocet』なるものが商標を取られていたため、『Pokemon』で行くことにしましたとさ、というお話のようです。じゃあその『Monster in My Pocket』ってなんなの?と思って調べてみました。
(出典:BOO-GLEECH)
1990年頃から発売されていた『ソフビのおもちゃ』だったようです。色んな種類があって、コレクションして楽しむ系のものでしょうか?日本人的な感覚でいうと、『ビックリマンシール』みたいなものかなあ。英語版Wikipediaを見ていると、
- フィギュア
- ボードゲーム
- トレーディングカードゲーム
- コミック
- アニメ
などなどが作られ、そこそこ人気があったようです。そしてその中には、『ビデオゲーム』もありました。
コナミがNES(ファミコンの海外仕様版)でゲームソフトを作っています。
『ポケットモンスター』と『モンスターポケット』だったら、順番も逆だし許して貰えるかな?とも思ったのですが、流石に自社製品の中で被るのは不味い。そういった判断からか『Pocket Monster』の語は使われなかったのかもしれませんね。
2つの真実
さてこの理由、日本語版のWikipediaにも同じように記載されています。
アメリカで『Monster in My Pocket』という商標が既に登録されていた為、多くの国々では「ポケットモンスター」ではなく、タイトルの省略形である「ポケモン(POKÉMON)」を採用した。
またもう一つの理由として『男根のメタファー説』についても触れられています。
この他、英語圏(特にアメリカ)においては「ポケット」という単語に男性器を連想させるニュアンスがあり、実際に南部の一部地方では"pocket monster"がスラングとして通用する
ただちょっと疑問なのが、果たして本当にそういった意味を持つのであれば、『Monster in My Pocket』は何でセーフだったのでしょうか??こちらも、大ヒットした子供用のおもちゃです。『Pocket Monster』がアウトなら、当然こちらもアウトになるんじゃない?
色々とたどっていると、こんな記事が見つかりました。
情報源としての品質はとにかくとして、『男根のメタファー説』に疑問を呈しているひとは何人かいるようです。
海外の『日本文化掲示板』っぽいところで『そんなスラングってあるの?』と聞いた人がいるようですが『聞いたことねえなー』といったコメントが並んでいます。
調べていると『Pocket』や『Monster』がそれぞれ、男性器を意味するスラングになるという話は出てきました。でも商品名として気を使うほどのことかな?というところまでは良く分からず。
例えば日本語の感覚でいうと『バット』とか『棍棒』とか言われれば、そういう意味に使うことも時にあるかもしれないけれど、そうじゃない使い方をすることも多いし、別にそこまで気にするほどのことでも・・・ってレベルなのかもしれませんね。
実際に当時何を考えてこのネーミングになったのかは、もはや知る由はありませんし、そのことが何か大きな意味を持つわけでは有りません。関係者本人の口からでた言葉であったとしても、あとづけの可能性も有りますしね。
そういや以前、こんな記事を書きました。
『サンドイッチ』の語源についてまとめた動画を紹介したものですが、結構この話に近いところがあると思うんですよね〜。
だいたい人口に膾炙されるお話というのは、聞いていて『面白いお話』なんです。
『ねえねえ、ポケモンって何で"Pokeckt Monster"じゃなくて"Pokemon"なのか知ってる?』って話の答えが、『ああ、似たような名前のゲームが既にあったからだよ』じゃつまんないじゃないですか。だから、思わず人に話したくなるような話だけが、『ねえねえ知ってる?』と生き残っていく。
まあ、せっかく盛り上がっているところに水を差すようなことをいう必要までは無いと思いますけどね。『男根のメタファー説』が100%誤りだ!なんて証拠も無いわけですし、『サンドイッチ』の語源と同じで、もはやそれを真実としてしまっても、何も差し障りはないんじゃないかなーなんて思います。
でも、うわさ話とか都市伝説みたいなものって、得てしてこういうものよね。というこことは頭の片隅においておいても良いかもしれません。
おまけ
とまあ、堅い話はとにかく。
ポケモンとアメリカのスラングについて色々と調べていたら、何だか楽しそうなものを見つけました。
みんな遊びすぎ(笑)。
ディグダの名前は英語版だとDiglett。由緒正しい男根のメタファーである『Dick』と何だか響きがクリソツ。しかもこいつ、dig(穴を掘る)まで覚えるときやがった!一体何の穴を掘るつもりだお前は!
言いたいことは色々あるのかもしれないけれど、そんな名前をつけるのはやめてあげて下さい(´Д⊂グスン
Shiiii finally found a diglet pic.twitter.com/ypgtEvm0Ch
— Chola Stan (@south_stanley) 2016年7月12日
ではでは、今日はこの辺で。