2016年8月23日01時46分
「一村一品運動」を提唱したことなどで知られる前大分県知事の平松守彦(ひらまつ・もりひこ)さんが21日夕、死去したことがわかった。92歳だった。
1924年、大分市生まれ。旧通産省課長や国土庁長官官房審議官などを歴任後、75年に大分県副知事に就任。79年の知事選で初当選した。03年4月に退任するまで6期24年、知事を務めた。
県内の全市町村にそれぞれの特産品を作る「一村一品運動」を79年に考案し、地域活性化運動のシンボル的なアイデア知事として知られた。一村一品運動は韓国や中国、カンボジア、モンゴルなどアジア各国にも広まった。95年にはフィリピンのマグサイサイ賞を受賞。10年4月には中国政府から「建国60年で最も影響を与えた10人の外国人」に選ばれた。
02年に日韓共催で行われたサッカーワールドカップ(W杯)では、国内開催地の一つとして大分市に大会を誘致した。
「九州府」構想を提唱するなど、地方分権の独創的なアイデアを打ち出し、地方への財源と権限の委譲を提唱した。地方分権推進に社会資本の平等な整備が不可欠だとして、全国高速道路建設協議会長や、全国港湾整備・振興促進協議会長も務め、東九州自動車道の建設推進の先頭に立った。
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