ほこりと血まみれのシリア男児の兄、死亡と
- 2016年08月22日
ほこりと血にまみれてぼうぜんと座る姿が世界の注目を集めたシリア・アレッポの5歳児の10歳兄が、自宅が爆撃された際の負傷で死亡したと、反政府系活動団体が20日、発表した。
「シリア連帯キャンペーン」は、オムラン・ダクニーシュちゃんの兄アリ君が、「ロシアとアサドによる自宅爆撃の負傷」が原因で死亡したと説明している。
ロイター通信は匿名の目撃者の話として、アリ君は爆撃による内出血と臓器破損で死亡したと伝えた。
また英紙ガーディアンの中東担当カリーム・シャヒーン記者は、「オマル・ダクニーシュの医師に確認した。オムランが負傷した爆撃によるけがで、兄が亡くなったそうだ」とツイートした。
シリアの反政府組織「アレッポ医療センター」やオムランちゃんを撮影した衛星テレビ局「アルジャジーラ・ムバシェル」の記者たちは、17日のアレッポ空爆で破壊されたビルからは、オムランちゃんのほか両親と3人のきょうだいも、いったん救出されたと話していた。