「赤紙」配られない社会に 京都で母親ら反戦訴え
終戦の日の15日、京都府内の女性や労働組合でつくる京都母親連絡会が、召集令状を複写したチラシ400枚を京都市内の4カ所で配り、憲法9条の堅持と反戦を訴えた。
戦争の悲惨さを伝えようと、同会は太平洋戦争が始まった12月8日とともに年2回、赤紙と呼ばれた召集令状を配っている。今回は3月施行の安全保障関連法への反対姿勢も示した。
下京区の四条河原町交差点では、メンバー10人が赤いたすき姿で通行人にチラシを渡し、マイクで「若者がこの紙1枚で戦地に駆り出された。赤紙が二度と配られない世の中を願います」と呼び掛けた。
友達と遊びに来ていた大津市の中学2年大塚香暖さん(14)は「ひいおばあちゃんから空襲を受けて防空壕(ごう)に逃げた体験は聞いている」と話し、チラシに見入っていた。
【 2016年08月15日 21時10分 】