メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

別府署員、書類送検へ

隠しカメラが設置されていた別府地区労働福祉会館の敷地。1台は左側の木の幹にくくりつけられ、もう1台は駐輪場(手前右)の裏あたりの斜面に置かれていた=大分県別府市で2016年8月3日午前10時22分、大島透撮影

 大分県警別府署が野党支援団体の施設の敷地に無許可で隠しカメラを設置した問題で、同署の目的が選挙運動を禁じられた自治体の特定公務員「徴税吏員」の出入りを確認するためだったことが、捜査関係者への取材で分かった。署に事前に情報が寄せられたが、カメラを設置した参院選公示前後の6月18〜24日の間、この公務員の出入りは確認されなかったことも判明した。

 徴税吏員は地方税法に基づき首長から委任され、税金を徴収するなどの権限がある。県警は2013年の前回参院選後、県内の別の市の税務課職員を公職選挙法違反(特定公務員の選挙運動の禁止)容疑で書類送検しており、今回も同様の立件を狙ったとみられる。

 一方、県警は週内にもカメラ設置に関わった署員数人を建造物侵入容疑で書類送検する方針を固めた。設置を認めた上司の署長らを含めて懲戒処分を出すことも検討している。

 捜査関係者によると、書類送検するのは、カメラを設置した署員2人の他、設置場所の決定に関わった同署の刑事官、刑事2課長らとみられる。同署員2人は民進、社民両党を支援する連合大分の東部地域協議会と別府地区平和運動センターが入居する別府地区労働福祉会館(大分県別府市)の敷地内に、無断でカメラ2台を設置した。【田畠広景】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 世界の雑記帳 インド男性の胃袋からナイフ40本、病院で摘出に成功
  2. リオ五輪 吉田を泣かせた「主将」いらない…識者に聞く
  3. 五輪陸上 表彰式でブーイング 観客、銀の仏選手に
  4. 五輪陸上 男子400メートルリレー 日本が銀メダル
  5. 質問なるほドリ メダル報奨金制度って?=回答・芳賀竜也

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]