急きょ海外へ 稲田防衛相「靖国参拝」見送りの姑息な口実
稲田朋美防衛大臣が、8月15日の「靖国参拝」を見送るために、13~16日の日程で急きょ、ジブチを訪問することが分かった。
稲田防衛相はこれまで、行革担当相だった2014年も、自民党政調会長だった15年も「A級戦犯」が合祀されている靖国神社を参拝している。
しかし現職の防衛大臣が終戦記念日に靖国神社を参拝したら、中国や韓国が強く反発するのは確実。中国政府は稲田大臣の名前を挙げて、閣僚が靖国神社を参拝しないように申し入れていた。一方、靖国参拝を見送ったら、支持層である“右派勢力”から批判を浴びるのは必至。
参拝すべきか中止すべきか迷いに迷い、最後まで判断がつかず結局、海外訪問を選んだ格好だ。
稲田氏は12日午後、訪問先の航空自衛隊小松基地で、記者団から15日に参拝するかどうか聞かれると「心の問題だ」と声を詰まらせて答えている。ジブチ訪問は海賊対処活動をしている自衛隊を激励するためとしているが、防衛省内は「寝耳に水だ」と驚いている。