2016年8月17日03時00分
戦時中に幼少期を過ごした水戸市在住者が、戦争体験を語る催しが14日、県立歴史館(水戸市緑町2丁目)で開かれた。参加者は、水戸空襲や旧海軍の特攻訓練など臨場感ある語りに耳を傾けた。
水戸市に疎開中だった広瀬勢喜子さん(78)は、水戸空襲で亡くした妹(当時3歳)について語った。妹の遺体をリンゴ箱に入れて墓地に埋葬したという。妹は生前、「おはぎってどんなんや?甘いってどんな味?」と話していたといい、「食べ物も不自由な時代で、かわいそうな死に方だった」と語った。
14歳で海軍飛行予科練習生(予科練)を志願した大谷岩男さん(85)は、若くして戦死した兄について触れた。「大切なのは、戦争の悲しさを風化させないことだ」と話した。
同館では9月25日まで、県内の戦争被害などを伝える展示コーナーを設ける。問い合わせ先は県立歴史館(029・226・6521)。
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