NaeNote

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NaeNote

Life be Nice and Easy

2週間休み無しで終電まで働いてたらぶっ倒れた。その原因と結果

人形 重石 疲れた 疲弊 燃え尽き症候群

こんにちは、NAEです。

ここ最近、のっぴきならない事情でタイトル通りの働き方をせざるを得ない状況でした。

結果として心身ともに影響が出始めたので、今日は休みをもらっています。

体を休めながら改めて振り返ってみると、やっぱりいろいろおかしい

今回はそんなお話。

激務の原因

原因は、片手間でヘルプに入った炎上プロジェクトです。

もともとは30%くらいの参画率でのヘルプを要請されていました。週に1.5日ほどはヘルプ先に、残りの3.5日は主に担当している別プロジェクに、という割り振りです。

しかし、もろもろの事情が重なった結果ヘルプ先のプロジェクトにほぼ100%張り付かないといけない結果に。

主担当分とあわせて170%の稼働率になってしまったのです。

これが7月末までのこと。

この時点ではまだ土日はフルに休めていました。とはいえ、ブラック企業で働く夢を見る程度な状態であったことはたしか。

www.naenote.net

結局、8月からは主担当プロジェクトがほぼ手を離れ、ヘルプ先にがっつり入ることになりました。

理由はそのプロジェクトが炎上しはじめていたから。もちろん、稼働は上がりっぱなし。

家族と水遊びにいったこの日を最後に、怒涛の深夜残業と休日出勤の日々が始まりました。

www.naenote.net

さて、どうしてこんなことになったのか?

炎上の原因は多岐に渡ります。

古臭い仕事のやり方による工数の無駄

まずは、クライアント側の求める仕事のやり方が古臭かったこと。

こちらが見積もり上想定していたよりはるかに大きいコミュニケーションオーバーヘッドがかかり、実作業にかけられる工数がいやというほど吸い取られていったためです。

たとえば会議調整にわざわざエクセルを使ったりとか。

www.naenote.net

短期の戦略系プロジェクトなのにMicrosoft Projectを使った日次での作業進捗管理を求めてきたりとか。

www.naenote.net

覆った前提を放置し続けた管理側の怠慢

次に、プロジェクト開始時点で合意していた前提が覆っていたにも関わらず、その対応についてクライアントと合意がされていなかったこと。

ビジネスや経営レベルの戦略が即時提供されることが前提になっていたはず。なのに、「当戦略はまさに社内で議論中」として出せないと言われ、結局各業務部門にヒアリングをして回るハメに。

そんな工数見込まれてませんけど?

www.naenote.net

船頭多くして船山に登るどころか進まない

また、プロジェクトチームの編成も悪かった、というか責任分担が曖昧なまま突っ走っていました

プロジェクトには何人もの偉い人が参画しており、その中にはトップダウン型に検討を進めたい人とボトムアップ型で分析を仕上げていきたい人がいました。

二人の折り合いはつかず、結局現場の人間はその時目の前にいるお偉方の指示に従ってタスクをこなしていました。それが別のお偉方レビューでひっくり返り、工数が無駄に帰す。

そんなことが繰り返されていました。

www.naenote.net

スキルミスマッチかつ雰囲気を壊すメンバー

そしてあろうことか、プロジェクトに参画しているメンバーの半数がスキルミスマッチでした。

IT戦略のプロジェクトにも関わらずこれまでシステム開発(特にデータ移行やテストなどの下流)しか経験のないメンバーが半数を占めていたのです。

そしてそのメンバーたちの中には「仕事がつまらん」と周りに漏らしながらチームの雰囲気を後ろ向きに引っ張りまくる厄介な人も。

その人は年次の関係でチームのサブリーダー的な役割。IT戦略がわからないメンバーが上げてきた資料を、IT戦略のわからないサブリーダーがレビューするのです。十分な成果物が出てくるわけありません。

www.naenote.net

炎上原因オールスターを目の前に

そんな炎上原因のオールスター。でも戦略プロジェクトはクライアントにとっても自社にとっても非常に大事な位置づけのものですので、失敗させるわけにはいきません。

人員配置の見直し、体制の立て直し、作業計画リプラン、これまでの成果物の棚卸と品質強化の段取り、最終報告までの全体アプローチの再定義・・・。

ほぼ最初からプロジェクトをやり直すくらいの勢いです。ただし期間は半分で。

この猛烈な立て直しと追い上げのため、1日15時間勤務を2週間休みなく続けるハメになったのです。

ぶっ倒れて心療内科送りに

疲れもピークに達した翌朝、夢を見たんです。いつもの寝室のベッドから起き上がってトイレに行く夢を。

しかしトイレがなんだかいつもと違う。一度ベッドに戻ってまたトイレに向かうと、また別のレイアウトのトイレになっている。

これはおかしい。だってうちのトイレはこうじゃなくて・・・

思い出せない。わが家のトイレはどんなレイアウトをしていたんだっけ。毎日過ごしているトイレであるはずなのに、姿形が全く出てこない。

ぼくはと自分の家のトイレさえ思い出せなくなるほど仕事に時間を吸われていたのか。

トイレだけじゃない。家族の顔を見て話す時間すら仕事のせいで少なくなっている。

このまま働いているともしかしたら、愛する家族の顔すら忘れてしまうんだろうか。それは嫌だ。

・・・

というところで目が覚めました。涙が止まらなかったですよね。

こうなる以前から咳や熱などの体調不良は続いていました。しかし仕事の効率は日に日に落ちていき、先輩からも心配される始末。

その究極系として夢が身体を守れとアラートを出し、涙を流すに至った、ということなのでしょう。涙が出てくるのは相当のストレスを感じている証拠なんだそうです。

・・・

さて、涙が止まらないという状態はこれまで生きてきて初めての経験です。さすがにこれはまずいだろうと、職場に連絡をして休みをもらいました。

そして、ぼくの様子を見て心配してくれた妻のすすめで心療内科を受診しました。とりあえずの診断名は、過労による不眠と不安神経症。診断書も出ています。十分な休息を取ることを強く勧められました。

身体のだるさがまだ抜けないので、とりあえず2~3日は代休をもらい、完全回復したら復帰しようと思います。

まとめ:働きすぎはよくない

以上、過労で倒れたので心療内科に行きましたでした。

今回は夢がぼくをせき止めてくれたので大事には至っていないようですが、このまま働き続けていたとしたら心身崩壊していたかもしれません。

いくら仕事がのっぴきならない状況でも、守るべきは自分の心と身体です。仕事の担当者は替えがきく。でも自分の替えはいないんですからね。

www.naenote.net

今回は以上です。