Appleは、これまで長く、直営店の名称を「Apple Store」としていたが、“ Store ”という文字表記をなくし、シンプルに「Apple」と改称している。 すでに、Web上の店舗名称表記もおおむね変更されており、例えば銀座の直営店舗は「Apple 銀座」に、表参道店は「Apple 表参道」になっている。 ただし、すべてが変更されている訳ではなく、「お近くのApple Storeを探す」「Apple Store App」など、一部「Apple Store(ストア)」表記が残ったままの箇所もある。 今回の表記変更について、Appleは特段コメントを発していないので憶測にはなるが、Appleにとって「Apple Store」が単なるストア(店舗)ではなくなっていることが関係していそうだ。 その証拠として、Appleは今回の表記変更を、サンフランシスコのユニオンスクエア公園近くにある、旧「Apple Store ユニオンスクエア」(2016年5月オープン)からスタートした。販売店舗としての機能はもちろん、ユーザーが集まるコミュニティのような場としての役割を持つ同店舗だが、Appleはここを、「未来のスタンダード」と称している。つまり、Appleはこうした考えを全店舗に浸透させたいのだ。 思い返せば、昨年は「Apple Online Store」という概念がなくなり、すべての機能は「apple.com」へと統合されたが、あれは今回の序章だったのかもしれない(※今でも、「Apple Online Store」という名称が一部利用されているケースもある)。