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 居酒屋「世界の山ちゃん」を創業し、手羽先を「なごやめし」の代表格として全国に広めたエスワイフード会長の山本重雄さんが21日、亡くなった。死因は解離性大動脈瘤(りゅう)。59歳の若さだった。広さ13平方メートルの1号店からスタートし、国内外で75店を数えるチェーンに育てた。食に捧げた全力疾走の人生だった。

 原点は1981年、24歳で名古屋・新栄地区に開いた「串かつ・やきとり やまちゃん」だ。海上自衛隊をやめ、飲食業界に身を投じた。地元に広まっていた手羽先のから揚げを、コショウで辛口に味付けし、看板メニューに据えた。

 名古屋市を中心に店を増やし、2003年の関東進出を皮切りに、店舗網を全国に拡大。手羽先の持ち帰り専門店を百貨店や空港に構え、旅行者らにもアピールした。14年には海外1号店を香港に出した。「立派な変人たれ」をモットーにするなど、ユニークな経営理念でも知られた。

 手羽先は、みそカツやきしめん…

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