増え続ける児童虐待への対応を強化するため、厚生労働省は、子育てに問題を抱える家庭を支援する拠点の整備を進める方針を固めた。身近な場所でカウンセリングなどを継続的に受けられるようにして、虐待の深刻化を防ぐ。市町村に整備費や人件費の一部を補助。2017年度予算の概算要求に盛り込む。

 拠点には児童福祉司などの専門職を配置する。虐待の通告を受けた児童相談所(児相)が一時保護するほどの緊急性はなくても、虐待の可能性が残っていたり子育ての悩みを抱えていたりする家庭を対象に想定。継続的な家庭訪問や保護者指導、カウンセリングなどを通じて親子を支援する。

 厚労省は、拠点となる施設を新…

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