先日ですが、こんな映画を借りて観ました。
久しぶりに映画を観てみようとさまよっていて、ふと目に付いたのがきっかけです。
ちなみにロッキーは以前からどんな映画かは知っていましたが、実際に観たことはなかったですし(だったら一作目から借りろよというツッコミは無しで)、映画のファンでもないのでパッケージの大まかなあらすじを見て視聴した形です。
結論から言うと私の感想ですが「観てよかった、時間を費やす価値がある」映画でした。 一応あらすじを載せておきます。
クリード チャンプを継ぐ男のあらすじ
かつてボクシングヘビー級にロッキー・バルボアとアポロ・クリードという2人のチャンピオンがいた。
アドニス・ジョンソンはアポロ・クリードの息子であるが、愛人との間の息子であり、さらには生まれる前に父・アポロはリング上でこの世を去ったため、彼は父親のことをあまり知らなかった。
しかし、ボクサーとしてのアポロの血は、アドニスにも受け継がれていた。
実母の死後、里親や施設を転々としていたアドニスは、アポロの本妻メアリー・アンに引き取られた。
アドニスは何不自由なく暮らすようになり、就いた仕事も若くして昇進するほどの有能ぶりを発揮していたが、父と同じプロボクサーの道を進むため、仕事を辞めて家を離れていく。
そして、フィラデルフィアへと向かい、そこで余生を送っていたロッキーを訪ねる。
父・アポロのライバルであり親友だったロッキーにアドニスは、自分のトレーナーになってほしいと頼み込む。
ロッキーは最初断るものの、アドニスに偉大なボクサーの素質を感じ、その依頼を引き受けるのだった。
視聴しての感想
どこに見る価値があったかと問われると、主人公のアドニスが『ボクシングを通して自分が選んだ道が間違いじゃなかったと証明したい』との目標の為にロッキーの訓練に耐え、またそんなアドニスを見て影響されロッキー自身も昔の気持ちを取り戻していく。
こんな二人の関係がとても良いなと感じられました。
また映画とはいえ、アドニスとロッキーがボクシングを通して信頼し合い、厳しい戦いでも諦めずに、闘志を燃やし強敵に挑んでいく姿が、心に火を付けアツくさせてくれる!
創作物と言われてしまえば、それまでだが現実ではこんなに何かを通して信頼しあう人間ができるなんて、よほどのことじゃない限りありえないでしょう。
映画からはなれ合いなんかじゃなく、自分のことを理解してくれて且つ自分もその相手のことを理解し、お互いに影響し合い目標に向かって努力していく二人の姿が観られます。 こんな関係は現実ではありえないから、余計に眩しく映りました。
ありきたりな洋画だと、銃撃戦やカーチェイス、CGを駆使しての映画が一般的で辟易していましたが、この映画はそんなもの微塵もなく、ただボクシングを題材にリングで殴り合っているだけなんですけどね。
だけどそこに人生が掛かっていると、こんなにも輝いて見えるのかと勉強になったところがあります。そして人生という点でロッキーが行ったこんな訓練の内容も印象的でした。
鏡に映る自分の姿に向かって、シャドーボクシング一人で仮想の敵を想定し、自ら立って手足を動かす訓練のこと)をしろと言った時に、鏡に映る自分自身がボクシングや人生においても、打ち破らないといけない最大の敵だと言ったところですね。
ロッキーは偉大だ・・・
と思ってしまうほど、シルヴェスター・スタローン氏が長年演じてきた役柄の、厚みと重みを受け止めざるを得ません。
最後に
『クリード チャンプを継ぐ男』は、主人公のアドニスとロッキーがボクシングを通じて、互いに信頼し合える関係の貴重さや人生について考えさせ、また教えてくれる、そんな映画でした。
もしありきたりな洋画で飽きたって方、興味と費やす時間がありましたら一度借りて観てみて下さい。何かしら得るものがきっとありますよ。