16位の佐々木悟【拡大】
圧倒的に不利な下馬評を覆すことができなかった。30代の3人が挑んだ大会最終日を飾る男子マラソン。日本勢は6大会ぶりのメダルどころか、入賞さえも争えずに脱落した。またしても世界との差を見せつけられる惨敗に終わった。
16位の佐々木は「もっと上を狙っていた。納得できるものではない」と悔しがり、「入賞を狙っていたので、36位は惨敗という結果」と日本勢最年長36歳の石川は唇をかんだ。日本勢で過去最低の94位に沈んだ北島は「最後までやりきろう、出し切ろうと考えて走ることができた。離されて、勝負ではふがいない感じ」と肩を落とした。
スタート時の天候は雨で、気温24度。ハイペースも予想されたが、25キロまで5キロが15分30秒以上のスローペース。日本勢にとっては悪くない展開だったが、アキレス腱(けん)に不安を抱えている北島が3キロ付近で早々と先頭集団から脱落。雨がやみ、気温が上昇した25キロで石川が遅れ、最後まで残っていた佐々木も27キロの給水地点でのペース変化に対応できず、海外勢に引き離された。