勝部元気のラブフェミ論

コラムニスト・勝部元気の公式ブログ。恋愛、結婚、性などの男女関係をより満喫できるヒントとなるよう、男女関係における様々な問題点について解説しています。


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 ここ最近、女子に対して制服のズボンを用意する高校が増えてきています。



 あなたは、この動きに対してどう思いますか?

 私は「ようやくですか…」という印象を持っています。一刻も早く全国すべての中学高校で、女子への制服スカート着用の強制を廃止すべきで、性別に関係無く、自分の着たいものを自由に選択すべきです。

 別に制服スカートが嫌いだから自由化と言っているのではなくて、むしろ逆。制服という「記号」が目に入っただけで、普通の男性以上に血液が体中をみなぎって性的興奮を覚えるほど大好きです(笑)

 また、AKB48をはじめとする多くのアイドルグループで、制服をモチーフにしたコスチュームが採用されているなど、制服スカートの造形が多くの人間を魅了する美しさを持っているのも事実です。

制服スカートが邪魔をする

 でも、だからって望んでもいない人に着用を強制するのは間違いではないでしょうか?良いと思うのは一部の人の価値観であって、中には良いと思っていない人もいるんですから。



 よく女子へのズボン許可の理由として、「冬は寒いから」や「中には性同一性障害の生徒だっているのだから」という理由を掲げる人もいますが、それらを理由にズボン導入するのは本質を得ていない。

 じゃあ寒くなったらみんな制服スカートを強制させられて良いのか?じゃあ性同一性障害じゃなかったらみんな制服スカートを強制させられて良いのか?違うでしょう。性同一性障害でなくても寒くなくてもスカートを履くのが嫌な人だっていますから。

 確かに中には「私服だとどのような服をチョイスすれば良いか分からないので決まった制服があると嬉しい」という人もいますから、そのような意見も反映して、任意選択制にするのがベストかと思われます。



 そもそも、画一的なものを強制的に着せること自体が、個性を尊重すべき今の時代においてはあまりに時代遅れでナンセンスなことだと思うのです。確かに非行が多かった時代はそのようにして画一的な服装で大人が統制する必要があったのかもしれませんが、今の若者の間では非行は極端に減っています。



 また、年齢・性別関係無く、履きたい人が履けば良いのではないでしょうか。ドラマ「35歳の高校生」で米倉涼子さんが制服姿を披露していましたが、ものすごくステキでしたよね。そのように制服スカートというのが「女子中高生に強制させられるもの」から、「オシャレとして取り入れたい人に取り入れられるもの」へと進化して行って欲しいものです。

 着たくない人に無理矢理着せられて嫌われることは、スカート自体にとっても悲劇なんです。真の制服スカート好きとしては、制服スカートが無理にみんなに着用させられるよりも、愛される人だけにより愛されて欲しいと思っています。



 なお、海外では男子生徒がスカートを履いて性差別への抗議を行う人も出てきています。日本の男子校でもミスコンが開催されたり、男の娘ブームが登場するなど、若者のジェンダー観は少しずつですがボーダレス化してきています。そのような流れがどんどん進んで、より自由で人々が自己実現ができる社会になって行って欲しいですね。
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