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虐殺事件関与で大量処刑、IS過激派36人を絞首刑

ロイター 8月22日(月)12時2分配信

 過激派組織「イスラム国」(IS)が2014年にバグダッド近郊のイラク軍基地を制圧した際、捕虜にした政府軍兵士を殺害した事件で、イラク政府は8月21日、イラク南部ナシリアの刑務所で、死刑が確定していたIS過激派36人の絞首刑を執行した。
 2年前北部ティクリートが陥落した際、元米軍拠点だったキャンプ・スペイサーにいた政府軍兵士がIS捕虜となり、1700人が殺害されたといわれている。
 7月3日にバグダッドの市場で起きた自爆テロで130人以上の民間人が命を落としたことで、議会のシーア派指導者が確定死刑囚の処刑を急ぐよう政府に圧力をかけたことは容易に窺える。
 国連は、イラク国内には1200人の死刑囚がいると推定しており、性急な処刑は無実の一般人を巻き込む可能性があるとして強く非難している。

(イラク、ナシリア、8月21日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

最終更新:8月22日(月)15時44分

ロイター

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