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<サマーランド切りつけ>事件発生、利用客に知らせず

毎日新聞 8月22日(月)7時31分配信

 東京都あきる野市の東京サマーランドのプールで21日、女性客8人が刃物で切られたような傷を負った。現場のプールでは事件当時、被害が続発していたが、園側から利用客に事件発生を伝えるアナウンスはなかった。利用客から「切りつけた者が捕まっていないまま遊泳を続けていたのだと後で知って、怖かった」との声が上がった。

 同園などによると、午後1時過ぎに2人のけがが判明した後、次に波を起こすまでの間に行う点検は普段より入念に行った。設備などに異常がみられなかったため通常通りに営業を続けたが、午後2時ごろに波を起こした際にもけが人が出たのを受け、次回からの波を中止した。

 ただ事件直後に利用客に被害を伝えるアナウンスはなく、プールの利用は予定の午後7時半より30分早い午後7時まで続けられた。女性客の一人は「波は午後2時台が最後になるという放送は聞いたけど、プールが混雑していることが理由なのかなと思った」と話す。

 同日夕、記者会見した同園の小室裕貴支配人は「1万人近い客が来園しており、『お帰りください』となればパニックも予見された。具体的に誰かが切りつけたという情報はなく、パニックにならないように対応した」と説明した。

 子供を含む8人のグループで遊びに来ていた東京都立川市の会社員、池田真弓さん(43)は「園内放送もなく、何が起きたか分からないまま過ごしていた。もし知っていたら、子供たちはプールに入らせなかった。詳細が分からなくてもけが人が出た時点で知らせてほしかった」と話した。【熊谷泰、福島祥、松浦吉剛】

最終更新:8月22日(月)8時48分

毎日新聞

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