台風9号は昼に関東上陸、21時に福島市付近へ
羽田便は相次ぎ欠航
激しい風雨の中、ビニール袋をレインコート代わりに着て歩く人たち(22日午前10時18分、JR桜木町駅前で)=池谷美帆撮影
強い台風9号は22日午前、伊豆諸島付近を北進し、関東や東海に接近した。
同日昼過ぎに関東に上陸し、23日にかけて北日本へ向かって縦断する恐れがある。気象庁は大雨による土砂災害や河川の氾濫などへの警戒を呼びかけている。台風の影響で、羽田発着の国内線が相次いで欠航するなど交通機関に乱れが出た。
台風9号の影響で海岸に打ち付ける高波(22日午前7時20分、静岡県伊東市で)=片岡航希撮影
同庁によると、台風9号は22日午前9時現在、東京・三宅島付近を時速約20キロで北に進んでいる。中心気圧は975ヘクト・パスカルで、中心付近の最大風速は35メートル。今後も北上を続け、同日午後9時には福島市付近に達する見込みという。
22日午前9時までの24時間雨量は静岡県伊豆市で225・5ミリ、東京都大島町で168ミリを観測した。23日朝までの24時間雨量は多い所で、東海で400ミリ、関東甲信で300ミリ、北海道と東北で200ミリ、北陸で150ミリと予想される。最大風速は関東甲信と東海で30メートル、北海道と東北で25メートルと予想されている。