Googleが、デスクトップ向けのChromeアプリサポートを今後2年ほどの間に段階的に終了すると発表しました。現在、Chromeアプリの利用者は「ごくわずか」しかいない状態とのこと。

Googleが2013年9月から提供開始したChromeアプリは、WindowsやMac、Linuxデスクトップ上において、単独のウィンドウで通常のアプリケーションのように動作させられる機能。マルチプラットフォーム対応のアプリを簡単に作れるメリットがあり、アプリストアから簡単に好みのアプリを入手できるしくみでした。

Googleの説明によれば、サポートを終了する理由は「Chromeブラウザーの単純化」のため。

Chromeアプリには、ウェブサーバーと連携するHostedアプリと、デスクトップ上で単独で動作するPackagedアプリの2種類があります。このうち、Hostedアプリの多くはウェブアプリケーションとしても提供されています。一方Packagedアプリの利用率は全体の1%程度しかありません。このため、GoogleはChromeアプリのサポートを終了し、ブラウザーのスリム化を図るほうが得策だと判断した模様です。

サポート終了は段階的に実行する予定。まず年内にChrome Web StoreでのWindows、Mac、Linux向けアプリの新規受付を終了。続いて2017年後半には提供そのものも終了します。さらに翌2018年前半には、これらOS上でChromeアプリが動作しなくなる予定です。

Chrome OSでのサポートは継続

一方、Chrome OSでのChromeアプリのサポートはこれまでどおり継続します。よってChrome OSユーザーは何も心配する必要はありません。ただ、デスクトップOSのサポート終了がChromeアプリの開発者離れにつながり、影響が現れることは考えられます。それに対する先手なのか、Googleは開発者向けカンファレンスイベント I/O 2016において、Chrome OSでのAndroidアプリサポート強化を打ち出し、デベロッパーにもAndroidアプリのChrome OS対応を呼びかけていました。
Google、Win/Mac/Linux向けChromeアプリを廃止へ。配布は来年後半まで、2018年前半で起動も不能に
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