日本 メダル数過去最多 若手活躍で東京五輪へ弾み

日本 メダル数過去最多 若手活躍で東京五輪へ弾み
リオデジャネイロオリンピックは21日、すべての競技が終わり、日本は過去最多の41個のメダルを獲得するとともに、10代の若手も活躍し、4年後の東京大会へ弾みをつけました。
リオデジャネイロ大会で日本は金メダル14個、メダル獲得数30個以上を目標としたなか、金メダルは12個でわずかに目標に届きませんでしたが、過去最多の41個のメダルを獲得しました。
このうち、レスリングは伊調馨選手が女子の個人種目として初の4連覇を果たし、若手も活躍して、合わせて金メダル4個と競技別では最も多くの金メダルを獲得しました。
柔道は金メダルが男女合わせて3個で、男子は7階級すべてでメダルを獲得し、初めて金メダルなしに終わったロンドン大会からの復活を印象づけました。
競泳は男子400メートル個人メドレーの萩野公介選手と女子200メートル平泳ぎの金藤理絵選手の、金メダルを期待された2人がそろって獲得しました。
体操は男子団体が3大会ぶりの金メダルを獲得して「体操ニッポン」の復活を果たし、エースの内村航平選手は個人総合でも2連覇の偉業を達成しました。
この4つの競技で合わせて金メダル11個、メダルの数は全体の7割以上に当たる29個を獲得し、日本のメダルラッシュの原動力となりました。
さらに、バドミントンで史上初の金メダルを女子ダブルスで獲得したほか、陸上の男子400メートルリレーでは男子のトラック種目で過去最高となる銀メダル、テニスは錦織圭選手が96年ぶりのメダルとなる銅メダル、カヌーと卓球男子、陸上の競歩ではそれぞれ日本勢初のメダルを獲得するなど、「お家芸」と呼ばれる競技以外の幅広い活躍も目立ち、東京大会に向けて弾みをつけました。
また、「東京世代」と呼ばれる若手では、体操の19歳、白井健三選手が男子団体の金メダルに貢献し、卓球の15歳、伊藤美誠選手は女子団体で銅メダルを獲得し、卓球では史上最年少のメダリストになりました。競泳でも、16歳の池江璃花子選手が7種目に出場し、日本記録を塗り替えるなど、4年後に期待を抱かせる戦いぶりを見せました。
一方で、JOC=日本オリンピック委員会は4年後の東京大会の目標として「金メダル数世界3位」を掲げていますが、今大会の3位は中国の26個で、日本の倍以上です。日本選手団の橋本聖子団長は東京大会の目標達成のために「実施される33競技すべてでのメダル獲得が最低限の目標」と話していますが、今回結果を残した「お家芸」だけでなく、幅広い競技で戦略的な強化が求められます。