トルコ 結婚式会場の爆発 容疑者は10代前半か

トルコで、50人以上が死亡した結婚式の会場を狙った爆弾テロ事件について、エルドアン大統領は、過激派組織IS=イスラミックステートによる犯行の可能性が高いとしたうえで、12歳から14歳の容疑者が、自爆したか遠隔操作で自爆させられたと見られると明らかにしました。
トルコ南東部のガジアンテプで20日夜、屋外で行われていた結婚式の会場で爆発があり、治安当局は自爆テロ事件と見て捜査を進めています。
これについて、エルドアン大統領は21日、記者団に対し、これまでに51人が死亡し、69人が病院で手当てを受けていると説明しました。そして、これまでの捜査から、爆発は過激派組織ISによる犯行の可能性が高いとしたうえで、「12歳から14歳の容疑者が、自爆したか遠隔操作で自爆させられたと見られる」と明らかにしました。
今回の爆発について犯行声明などは出ていませんが、トルコのメディアは捜査当局の話として、現場から壊れた自爆ベストが見つかったと伝えています。
トルコでは去年10月に首都アンカラで100人以上が死亡した自爆テロ事件が起きていますが、エルドアン大統領は、シリアとの国境に近いガジアンテプでISが活動を活発化させようとしているという見方を示し、トルコ政府は警戒を強めています。