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 21日午後2時10分ごろ、南相馬市原町区の北泉海岸の沖合で、第二管区海上保安本部の小型ボート(長さ約6・4メートル)が転覆し、乗員の海上保安官5人が海に転落した。うち一等海上保安士の内海昭治(42)=宮城県多賀城市=さんがおぼれ、同本部の別の小型ボートに救助されたものの、搬送された病院で亡くなった。3人は陸まで泳ぎ、もう1人は同本部のヘリコプターに救助された。

 同日午後0時半ごろ、海岸で「男性がおぼれている」と近くに住む女性から南相馬署に通報があり、捜索に当たっていた。

 署によると、おぼれたのは同区の会社員由藤大樹さん(18)で、30代の同僚と水遊びをしていたところ、波にさらわれ、行方がわからなくなっているという。この海岸は遊泳が禁止されている。福島地方気象台によると、複数の台風の接近により、海上強風警報が出ていた。