漆器の質感をバイオプラスチックで再現
植物を原料にしたバイオプラスチックで、伝統工芸品の漆器の質感を再現する技術を大手電機メーカーが開発しました。
黒色をしたこのバイオプラスチックは、大手電機メーカーのNECが、大学や漆工芸品の作家と共同で開発しました。色の深さと艶を持つ漆器特有の質感を炭素などの成分の配合を工夫することで再現したということです。バイオプラスチックの原料にはわらなどの食用以外の植物を使っていて、地球温暖化対策にも貢献できるとしています。また、ほかのプラスチックと同様に、さまざまな形状で大量生産が可能で、メーカーでは、車の内装や家電製品などの材料として活用を期待しています。
伝統工芸品の漆器は欧米など海外でも人気を集めていて、メーカーでは、東京オリンピック・パラリンピックで外国人観光客の増加が期待される2020年までに実用化を目指したいとしています。NEC IoTデバイス研究所の位地正年主席研究員は、「日本の文化を再認識できる日本発の新たな材料として、さまざまな製品に応用していきたい」と話しています。
伝統工芸品の漆器は欧米など海外でも人気を集めていて、メーカーでは、東京オリンピック・パラリンピックで外国人観光客の増加が期待される2020年までに実用化を目指したいとしています。NEC IoTデバイス研究所の位地正年主席研究員は、「日本の文化を再認識できる日本発の新たな材料として、さまざまな製品に応用していきたい」と話しています。