トランプ氏 選対本部トップを刷新 支持率回復図ったか

トランプ氏 選対本部トップを刷新 支持率回復図ったか
アメリカ大統領選挙の投票日を2か月半後に控える中、共和党のトランプ候補は、みずからの選挙対策本部のトップに、過激な言動を支持してきた保守系メディアの経営責任者を任命し、再び選対の陣容を刷新することで支持率の回復を図る狙いがあるものと見られます。
アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ氏は17日、選挙対策本部のトップに、保守系ニュースサイトの経営責任者を務めるスティーブン・バノン氏を任命するなど、選対の新たな陣容を発表しました。
バノン氏は共和党の主流派を強く批判し、トランプ氏の過激な言動を支持してきたことで知られ、今後トランプ氏の選挙戦略が一層過激な姿勢を強める可能性があると指摘されています。
一方、これまで選挙戦を仕切ってきたポール・マナフォート氏は、かつてロシアに近いウクライナの前の大統領から違法に現金を受け取っていた疑惑が浮上したことなどから、事実上降格させられたと受け止められています。
トランプ氏は、ことし6月にも当時の選対の本部長を更迭しましたが、11月の選挙の投票日を2か月半後に控える中、再び選対のトップを交代させたかたちです。
トランプ氏は声明で、「11月に民主党のクリントン候補を打ち負かすための最善の陣容となった」としており、支持率でクリントン氏と差が開く中、選対の陣容を刷新することで支持率の回復を図る狙いがあるものと見られます。