北朝鮮 核開発めぐる韓国大統領演説に反発

北朝鮮 核開発めぐる韓国大統領演説に反発
北朝鮮は韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領が、15日の演説で北朝鮮に核やミサイルの開発をやめるよう強く警告したことについて、「悪質な言いがかりだ」と反発する談話を発表し、パク大統領を名指しで非難しました。
韓国のパク・クネ大統領は、15日行った演説で、北朝鮮に対し、核兵器やミサイルなどの大量破壊兵器の開発や、韓国に対する挑発を直ちにやめるよう強く警告しました。
これについて北朝鮮での韓国との窓口機関に当たる祖国平和統一委員会は、国営メディアを通じて報道官談話を発表しました。
談話では、パク大統領を呼び捨てにしたうえで、「われわれに対する悪質な言いがかりだ」と反発しています。そして、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国国内の配備決定について、パク大統領が演説で国民に理解を求めたことに触れ、「みずからの親米逆賊行為を正当化し、『自衛的措置だ』などと弁明を並べている」としてパク大統領を非難しました。
北朝鮮は、国営メディアを通じ、核やミサイル開発をめぐって北朝鮮に対する圧力を強めるパク・クネ政権への非難を繰り返しているほか、今月には韓国でアメリカ軍と韓国軍の定例の合同軍事演習が行われることから、北朝鮮はこれに合わせて韓国への反発をいっそう強めるものとみられます。