クリントン氏が政権チーム発表 FBI捜査資料で追及も

クリントン氏が政権チーム発表 FBI捜査資料で追及も
アメリカ大統領選挙に向けて、民主党のクリントン候補は、当選後を見据えた政権移行チームのメンバーを発表しました。一方、国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題でFBI=連邦捜査局が議会に捜査資料を提出し、共和党は追及を強める構えです。
民主党のクリントン候補は16日、当選後を見据え、政権移行を担うチームのメンバー8人を発表しました。チームはオバマ政権で内務長官を務めたサラザール氏が率い、大統領補佐官だったドニロン氏らも参加しています。最近の世論調査で共和党のトランプ候補をリードするクリントン氏としては、オバマ政権からの円滑な移行を図る姿勢をアピールし、支持拡大につなげたい考えとみられます。

一方でクリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、アメリカ議会の関係委員会によりますと、FBIが捜査資料を提出したということです。

この問題をめぐってFBIはクリントン氏の訴追を求めず、捜査は終結しましたが、共和党は「政治的な判断で訴追しないと決めた疑いがある」などと反発し、FBIに捜査資料を提出するよう求めていました。提出された資料にはクリントン氏本人の事情聴取の記録も含まれているとみられ、委員会で多数を占める共和党は、内容を精査し、追及を強める構えです。