ミャンマー スー・チー国家顧問が中国訪問へ
ミャンマーの外相を兼務するアウン・サン・スー・チー国家顧問が、新政権の発足後、ASEAN加盟国以外では初めて、17日から中国を公式訪問し、中国との国境付近を拠点とする少数民族の武装勢力との和平に向けた協力を求めるものと見られます。
ミャンマーの外務省によりますと、スー・チー国家顧問は、17日から4間間の日程で中国を公式に訪問し、中国の指導部と会談します。新政権の発足後、スー・チー氏がASEAN加盟国以外を訪問するのは、中国が初めてとなります。
ミャンマーでは、今月31日から少数民族各派の武装勢力と内戦の終結に向け、和平会議が開かれる予定で、スー・チー氏としてはこれを前に、中国との国境付近を拠点とする武装勢力に強い影響力を持つ中国の協力を求める狙いがあるものと見られています。
一方、中国側はミャンマーの前の政権が5年前、環境への影響や住民の反対などを理由に凍結した、中国の主導による北部カチン州での大規模なダム建設について、工事の早期再開を求めるものと見られます。中国は、軍事政権時代に国際社会から孤立したミャンマーと関係を深めてきましたが、スー・チー氏に対しても去年、野党の党首として北京に招くなど政権交代を見越して関係強化を進めていました。
ミャンマーでは、今月31日から少数民族各派の武装勢力と内戦の終結に向け、和平会議が開かれる予定で、スー・チー氏としてはこれを前に、中国との国境付近を拠点とする武装勢力に強い影響力を持つ中国の協力を求める狙いがあるものと見られています。
一方、中国側はミャンマーの前の政権が5年前、環境への影響や住民の反対などを理由に凍結した、中国の主導による北部カチン州での大規模なダム建設について、工事の早期再開を求めるものと見られます。中国は、軍事政権時代に国際社会から孤立したミャンマーと関係を深めてきましたが、スー・チー氏に対しても去年、野党の党首として北京に招くなど政権交代を見越して関係強化を進めていました。