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OUTLAST  chapter1 -特種- 作者:今宮奈央
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chapter1

〈お断り:この作品はRed Barrels社が開発したホラーゲーム『OUTLAST』の個人的考察に基づく二次創作です.原作の世界観を大切にされている方や独自の考えをお持ちの方は戻る推奨です。また、尋常でないゴア表現があります。〉

〈登場人物〉
・マイルズ アップシャー
 フリージャーナリスト。本作の主人公。


chapter1 -特種-

「(件名)マーコフ精神医療システムの違法行為について
(本文)俺を誰だか知るまい、だが急いでほしい。監視されているかもしれない。
2週間の間、俺はマウントマッシブでマーコフ医療システムのソフトウェアコンサルトをしていた。だが機密保持契約などクソ喰らえだ。
恐ろしいことが起こっている。理解できない。俺が見たことの半分もまだ信じられないほどだ。医者はドリームセラピーが深く効きすぎたと語るが、何かが起こったに違いない。多くの人が傷つき、その代わりマーコフが金を稼いでいる。
世界に公表する必要がある。」

俺宛に届いたメールを見て俺はチャンスだと思った。
マウントマッシブ精神病院のことに俺は詳しいわけではないが、マーコフ社が慈善事業として経営していてかなり昔に閉鎖されたはずだった。
それが秘密裏に再度運営され、さらにこの告発内容が示すよう違法行為を行っているというのなら、これはスクープじゃないか。
特種(とくだね)をつかみ、俺は不謹慎にも鼻歌交じりで意気揚々とデスクから立ち上がり車のキーと愛用のハンディカムをひっつかみ自室をあとにした。


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