イエメンの病院 空爆で11人死亡

イエメンの病院 空爆で11人死亡
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国際的なNGOの国境なき医師団は、内戦が続く中東のイエメンで運営を支援している病院が空爆で被害を受け、11人が死亡したと発表しました。
イエメンでは今月、和平協議が中断し、激しい戦闘が再開していて、今後さらに死者が増えることが懸念されています。
国境なき医師団は、イエメンの反体制派が支配する北部のハッジャ州で運営を支援している病院が15日に空爆を受け、医師団のスタッフや患者など11人が死亡し、19人がけがをしたと発表しました。
イエメンでは去年3月から、ハディ政権と、首都サヌアなど北部の広い範囲を掌握する反体制派との内戦が続いていて、国連によりますと、6600人以上が死亡しています。
ことし4月からは、国連が仲介する和平協議が行われましたが、今月6日、戦闘の終結に合意できず中断し、政権側を支援する隣国のサウジアラビアなど、アラブ諸国の連合軍による空爆などの激しい戦闘が再開しています。
国境なき医師団によりますと、イエメン北部では今月13日にもサアダ州の学校が空爆を受け、8歳から15歳までの子ども10人が死亡したばかりです。
国連や国際的な支援団体は、戦闘再開によって今後さらに犠牲者が増えることが懸念されるとして、話し合いによる解決を呼びかけています。