トランプ氏 対イスラム過激派政策を発表

トランプ氏 対イスラム過激派政策を発表
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アメリカ大統領選挙に向けて共和党のトランプ氏は、過激派組織IS=イスラミックステートなどに対する政策を発表し、中東の国づくりにアメリカが関与する政策は終わらせ、過激派を封じ込めるために、ロシアとも積極的に協力する方針を示しました。
共和党のトランプ氏は15日、中西部オハイオ州で演説し、ISなどイスラム過激派に対する政策を発表しました。
この中でトランプ氏は、民主党のオバマ大統領やクリントン前国務長官のもとで、イラクやシリア、リビアなどに民主的な政権を築こうとしたものの、中東は一層混乱し、過激派の台頭を招いたと指摘しました。そして、「現在の戦略は失敗だったことが証明された。私が大統領になれば、国づくりにアメリカが関与する政策は終わらせ、イスラム過激派の拡散を食い止めることを目標とする」と述べました。
さらに「この目標を共有する国は、われわれの同盟国となるだろう。NATO=北大西洋条約機構と緊密に連携していくし、ロシアとも共通点を見いだせると信じている」と述べ、ウクライナ情勢などで対立するロシアとも、過激派を封じ込めるために積極的に協力する方針を示しました。
また、トランプ氏は、クリントン氏がシリアからの難民の受け入れを増やそうとしていると批判したうえで、アメリカ国内への過激派の流入を防ぐため、移民が入国する前の審査を強化するなどと改めて主張し、過激派対策に熱心な大統領候補者として有権者にアピールしました。