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「観光資源、市民理解を」 松阪地域4首長が意見交換

今後の観光政策などで意見を交わす(テーブル右から手前に)尾上町長、中井町長、中村社長、竹上市長、久保町長=松阪市高町の県松阪庁舎で

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 松阪地域トップ会議が二十日、松阪市高町の県松阪庁舎であり、松阪、多気、明和、大台の四市町の首長が観光を議題に意見を交わした。

 会議は、県松阪地域防災総合事務所が主催した。インバウンド(訪日外国人旅行者)のコンサルなどを手掛けるジャパン・インバウンド・ソリューションズ(東京)の中村好明社長が講師を務めた。

 意見交換では、各首長がそれぞれの課題や今後の観光構想を話した。松阪市の竹上真人市長は「(住民が)自分の町を観光地だと思っていない。おもてなしをする姿勢になっていない。まずは市民の皆さんに、わが町にはこんなに素晴らしい観光資源があるんですよと理解してもらう」と話した。中村さんは「人口の1%の皆さんがツーリズムが大切だとなれば、町は変わると提唱している」と竹上市長の意見に賛同した。

 多気町の久保行央町長は、町内にある高校生レストラン「まごの店」や、農村レストラン「まめや」などの飲食店や、建設計画が進むリゾート施設「アクアイグニス多気」を紹介し「多気町に一週間滞在して健康になって帰ってもらう、という取り組みをしていきたい」と構想を明かした。

 国史跡・斎宮跡を擁する明和町の中井幸充町長は、昨年冬に企画した外国人向けのモニターツアーで、母国語で説明してくれるスタッフや、WiFi(ワイファイ)の整備が求められたと課題を話した。

 昨年三月に町全体が国連教育科学文化機関(ユネスコ)のエコパークに認定された大台町の尾上武義町長は「町の売りは自然資源。趣味をくすぐるような観光を組み立てられないかと常々、思っている」と話した。

 (大沢悠)

 

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