元国土庁事務次官の下河辺淳氏 死去
戦後日本の地域間の均衡ある発展を目指して決定された「全国総合開発計画」の策定に深く携わった、元国土庁事務次官の下河辺淳氏が、都内で亡くなりました。92歳でした。
下河辺氏は昭和22年に当時の総理庁に入り、経済企画庁の総合開発局長を経て、昭和52年から54年まで国土庁の事務次官を務めたほか、平成6年には政府の国土審議会の会長に就きました。この間、昭和37年に戦後日本の地域間の均衡ある発展を図ろうと池田内閣の下で「全国総合開発計画」の策定に携わって以降、平成10年の第5次の計画まですべてに携わったことから「ミスター全総」として知られ、一貫して国土政策に深く関わりました。また、平成7年の阪神・淡路大震災のあとには、阪神・淡路復興委員会の委員長として、被災地域の復興に力を尽くしました。下河辺氏は今月13日、都内の療養先で亡くなりました。