まとまった時間ができたときに、がっつり漫画を読むのは幸せな時間。
が、まだ連載中の作品だと、途中で終わってしまい、先はどうなるのか悶々とすることになる。
ということで、完結作品だけのおすすめランキングを作ることにした。
こういったものを作ると、ジャンプ勢が大挙して順位を埋めてしまいがちだ。
なので少年ジャンプといった、少年誌は除外した大人のランキングにする。
(まあ、ジャンプにいた過去のある私がジャンプ込みでランキングを作ると、私情が挟まるのを避けられない、というのも理由なのだが・・・)
選出上のルール
- 完結作品のみ。(続編が連載中ものはアリ)
- 大人男性客重視。少年誌や女性誌に連載されていたものは含めない。(少年誌の定義は、雑誌名に「少年」とついていること)
- 少年誌で連載が始まったとしても、途中で青年誌に移籍していればアリ。
- 最終回の時点で、21世紀(2001年以降)に及んでいること。これ以上古いと、読む側にとって敷居が高くなる。
- 「ジャンプお断り!」は「少年ジャンプ」のみをさす。
- 一作家につき、一作品。
作品数は「69」。大人向けだから、なんちゃって。
映画111本ランキングのときとおなじく、物書きらしく「五七五」でレビューしていく。
おすすめ完結漫画ランキング 第69位~第61位
※巻数の表記は、最初の単行本でのもの。
※画像はAmazonへのリンク。
第69位『彼岸島』
(-2010年 松本光司 全33巻 続編あり)
~ 化け物に、蹂躙さる死地、生き残れ ~
兄を捜すために渡った孤島は、吸血鬼に支配されていた。異形の怪物たちを相手に、絶望的なサバイバルが展開するホラー寄りの作品。
ボケか本気かわからない、シュールな演出も魅力のひとつ。エクスカリバー的存在の、丸太。ブンブン!
第68位『多重人格探偵サイコ』
(-2016年 田島昭宇 原作:大塚英志 全24巻)
~ 猟奇的、グロテスク、かつ、美しく ~
多発する猟奇的な事件。
犯人には、左の眼球にバーコードが刻まれているという共通点があった。それは主人公である刑事にも……。
画風のスタイリッシュさが、凄惨さを際立たせるサイコサスペンス。
完結を見る日はないと思ってた・・・。祝!
第67位『怨み屋本舗』
(-2007年 栗原正尚 全20巻 続編あり)
~ クズにクズ、ぶつけて密かに、ほくそ笑む ~
「あなたの怨み晴らします。社会的抹殺・人探し・実質的殺害(価格応談)」
そう書かれた黒い名刺に引き寄せられ、きょうも依頼者は訪れる。
望みをかなえる手段が、力業ではなく頭脳を使ったものである点が見所。
その名刺、うちのポストにも・・・。
第66位『ヘウレーカ』
(-2002年 岩明均 全1巻)
~ 戦場に、忘れえぬ後悔、アルキメデス ~
古代ローマ時代のシチリア島を舞台に、史実の戦争の中で展開する群像劇。
多メディア展開された『寄生獣』の岩明均作品。『ヒストリエ』が好きならおさえておきたい作品。
これを1巻で終わらせられるなら、『ヒストリエ』もいつかは完結しますよ、ね・・・?
第65位『EDEN 〜It's an Endless World!〜』
(-2008年 遠藤浩輝 全18巻)
~ この世界、ダメだろ変だろ、気づけみな ~
崩壊の危機を乗り越えたかにみえる、近未来世界。
降りかかる困難を生き抜いてきた少年は、やがて、政府の人質となっている家族を取り戻すための戦いにでる。
著者の、世の中に対する問題意識が如実に表れている作品。
近未来SFって、世界観を構築するのが大変。アシスタントには入りたくないな、といつも思う・・・。
第64位『最強伝説 黒沢』
(-2006年 福本伸行 全11巻 続編あり)
~ しょうもない、おっさん目指す、人並みを ~
悲壮感あふれる中年独身男が、人生を変えようと、彼なりの方法での奮闘を開始する。
『カイジ』『アカギ』など、ギャンブルモノで知られる福本作品のなかで、勝負よりも日常や生き方にスポットを当てた作品。
一風変わった自己啓発本、なのかもしれない。
「向こうは、Fカップ、Gカップ(おっぱい)。オレにあるのは・・・、スーパーカップ(カップ麺)・・・!」
第63位『血界戦線』
(-2015年 内藤泰弘 全10巻 続編あり)
~ くらわすぞ、久遠棺封縛獄!(エーヴィヒカイトゲフエングニス) ~
外部と隔絶したうえ、異界からバケモノたちが流入、しかしそれがごく当たり前の風景となったニューヨーク。
超常現象すら日常的となった世界、その均衡を守るために暗躍する組織を、特殊な目を持ったひとりの少年が訪れる。
『トライガン』の著者が、コメディの要素をまじえて熱く描く。
技の名前、考えるの大変だろうけど、楽しいだろうなあ。単語帳に「北斗神拳」の技の名前を書き連ねていた子ども時代を思い出した。
第62位『TOKYO TRIBE 2』
(-2005年 井上三太 全12巻 続編あり)
~ クルー連れ、このストリートを、生き抜け、YO ~
「東京」とはちょっと違う、「トーキョー」を舞台に、それぞれの街を支配するストリートギャングが繰り広げる、抗争や青春模様。
ファッション雑誌『boon』に連載されていた、ヒップホップ系のサブカル要素が強い作品。
『2』とあるが『1』を読んでおく必要はない。
主人公は坊主頭。ライバルはスキンヘッド。描くの楽そう!(ビジュアルだと大変だろうなあ)
第61位『皇国の守護者』
(-2007年 伊藤悠 原作:佐藤大輔 全5巻)
~ 猫(サーベルタイガー)以外、欲しがりません、勝つまでは ~
明治大正期の日本を連想させる「皇国」。帝国の侵略に対し、ある地では、主人公の将校が必死の撤退戦を遂行していた。
いわゆる架空戦記モノ。残念ながら、原作小説の途中で終了している。
伊藤先生は『鉄血のオルフェンズ』のキャラデザ担当!(私、ガノタ)
何作読んでた? 第60位~第51位
第60位『高校球児ザワさん』
(-2013年 三島衛里子 全12巻)
~ 部活への、ナツい思いが、あふれだす ~
名門野球部に所属する、唯一の女性部員(非マネージャー)をメインに、スポーツ漫画としてではなく、あくまでも「部活としての野球」という視点で、日々の風景を描く。
キャッチコピーは、「フェチすぎる野球マンガ」
第98回夏の甲子園、ユニフォームを着た女子マネが、練習中とはいえグラウンドに立って話題になった。この作品を思い出したのは、私だけではあるまい。
第59位『屍鬼』
(-2011年 藤崎竜 原作:小野不由美 全11巻)
~ 寝ててくれ、死んだだろ。だが、起き上がり・・・ ~
小さな村で相次ぐ原因不明の死と、失踪。
「屍鬼」なる存在を知った医師は異常事態を食い止めようと奔走するが、事態はどんどん悪化していく。
『封神演義』の藤崎先生が、ベストセラー小説を、アート傾向がより強くなった絵柄で漫画化。
お色気シーン担当のナースは・・・・・・・・・・・・、けっこうなおばちゃん。嫌がらせ!?
第58位『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
(-2008年 花沢健吾 全10巻)
~ 社会人、なってから来た、熱き春 ~
うだつのあがらないサラリーマンが、同僚に恋心を抱く。
うまくいくかに思われたが、それがライバル会社を巻き込んだどろどろの事態に発展していく。
『アイアムアヒーロー』において、日常が崩壊した世界を描いている著者が、日常にありえる範囲での冒険を描いている。
初期ヒロインのクソ女化も見所。実在の知人がモデルって、こわ!
第57位『フリージア』
(-2009年 松本次郎 全12巻)
~ 敵討ち、頼んだ凄腕、電波系 ~
凶悪犯罪にかぎって敵討ちが認められた近未来。
代理人として高い戦闘スキルを誇る青年は、人とのコミュニケーション能力がかなり欠けている。
犯罪者やその警護者の始末を着実に実行しながらも、彼の心は病み、徐々に追いつめられていく。
どいつもこいつもクレイジー。クレイジー祭り。
第56位『狂四郎2030』
(-2004年 徳弘正也 全20巻)
~ 非実在女性はじつは、実在し ~
第三次世界大戦後の、独裁政権下における日本を舞台にした「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画」(公式コピー!)
戦時中はすぐれた兵士であった主人公は、仮想現実の世界で、コンピューターが作りだした女性を、本気で愛してしまう。
しかし、じつはその女性が実在することを知り、彼は危険を承知で、彼女に会おうと行動を起こす。それは国家と戦うにひとしい行為だった。
下ネタ満載だが、シリアスなシーンは危機迫る。でもやっぱり下ネタ満載! 万歳!
第55位『東京大学物語』
(-2001年 江川達也 全34巻)
~ 乙、妄想。序盤ラブコメ、のち、エロ本 ~
妄想力旺盛な男子と、天然系女子による、学生生活を舞台にした恋物語。
エロはとことんエスカレート、されど本命の想いはあくまでも純愛、という、それぞれのベクトルを徹底的にやりきる演出方針が新鮮だった。
こんなエロい絵が描けたらなあ、と憧れた思い出。
が、アシスタント(男)が亀甲縛りのモデルをさせられるスタジオと聞いて、スタッフになりたくはないなとも思ったり。
第54位『イキガミ』
(-2008年 間瀬元朗 全10巻)
~ 命逝く、カウントダウンは、理不尽に ~
現代の日本。「死」への恐怖を植えつけることで、命の大切さを再認識させることを目的に、ある法律が制定された。
これにより、1000人に1人の割合で、二十歳前後の若者のもとには、役所から「逝紙」(いきがみ)が届く。受け取った者は、抵抗する術なく、24時間後に死亡する。
突然の死亡宣告を受けた人間の最期の時間を、「逝紙」配達人の目を通して描いていく。
ジャック・バウアーでも言うだろう。
「こんな『24』はいやだ!」
第53位『センゴク』
(-2007年 宮下英樹 全15巻 続編あり)
~ このままで、終われぬ魂、時代駆く ~
歴史上、いまひとつ評価されていない戦国武将、仙石秀久を、最も失敗し、そして挽回した男、として主人公に設定。
綿密な時代考証をしつつも、大胆な仮説を含めてリアルな合戦物語を展開する。
きっと使いたくなるフレーズ。
「だがこの通説には疑問が残る!」
第52位『げんしけん』
(-2006年 木尾士目 全9巻 続編あり)
~ リア充じゃ、ないがいいんだ、オタ充で ~
大学サークル「現代視覚文化研究会」(現視研)における、オタクの日常をリアルに描いたコメディ寄りの物語。
オタクという言葉は、むかしは差別的ニュアンスが強かった。必死に隠していたころを思い出す。
「おまえ、漫画とか描いてんじゃねえの? オタみてえによお」
「か、描いてませんよぉ・・・!」(ドキィイイイイ!)
第51位『頭文字D』
(-2013年 しげの秀一 全48巻)
~ 驚異的、ハンドルテクでも、ふぬけ顔 ~
公道最速を目指す、峠の走り屋たちの物語。
迫力あるリアルな走行描写をしつつ、必殺技的な演出も織り込み、一大ムーブメントを巻き起こした超ヒット作。
主人公の愛車「ハチロク」は、走り屋だけでなく、オタまで注目する人気車種になってしまい、中古価格が異常な高騰を見せた。
走り屋の峠攻め、取材として助手席に乗せていただいたことがある。
酔った。吐いた。謝った。
名作ぞろい、第50位~第41位
第50位『サトラレ』
(-2005年 佐藤マコト 全8巻 続編あり)
~ 秘密でも、すべて漏れでる、彼の思い ~
生まれながらに、すべての思考が周囲の人間に筒抜けになってしまう「サトラレ」と呼ばれる人たち。
彼らは例外なく天才であり、また、サトラレであることを自覚すると精神の崩壊を招きかねないため、本人が気づかないよう、国家規模での保護政策がとられている。
という設定のもとに展開する人間ドラマ。
漫画でも、映画でも、ほろり。
第49位『俺はまだ本気出してないだけ』
(-2012年 青野春秋 全5巻)
~ この程度、だったのか、わが、可能性 ~
彼は40歳にして漫画家になる決心をし、会社を辞めた。
才能があるようには見えない。そもそも情熱も、さほどあるようには感じられない。さえないおっさんの人生は、前へ進んでいるのだろうか。
ゆるいコメディ調だが、その言動のしょっぱさが、ときに笑えなくて胸に刺さってしまう。
「中年の95%は、失敗で出来ています」
さ、刺さる! やめてくれ!
第48位『G戦場ヘヴンズドア』
(-2003年 日本橋ヨヲコ 全3巻)
~ ペンとりて、苦痛をインクに、われら描く ~
有名な漫画家を父に持つ、小説家志望の少年。
腕利きの編集者を父に持つ、絵の才能がある少年。
父、そして漫画への鬱屈した思いを持つ彼らが出会ったとき、合作という形での漫画制作が始まる。
熱さは同著者の『少女ファイト』にも負けてない。
この作品を読め、『俺はまだ本気出してないだけ』のおっさんよ。
第47位『シドニアの騎士』
(-2015年 二瓶勉 全15巻)
~ 闘いの、狭間でぼくらは、生きている ~
太陽系を破壊され、あらたな安住の星を求めて宇宙を航行する移民たち。
少年は秘めた才能を見いだされ、人型兵器のパイロットとして頭角を現していく。
『BLAME!』では、かなり読者を選ぶ作風であった著者が、絵柄を転換し、「ロボットモノ」「ラブコメ」といった要素も含めて、間口の広いSF作品を描きあげた。
二瓶作品が一般ウケする時代が来るなんて!
第46位『ぼくらの』
(-2009年 鬼頭莫宏 全11巻)
~ 生きてけば? ぼくらの命を、糧にして ~
夏休み、まだあどけなさが残る少年少女15人に提案された、巨大ロボットに乗って地球を守るゲーム。
彼らは軽い気持ちで参加することを決めた。
が、それは、実際に地球の存亡をかけた勝負なのだった。負ければ滅亡、そして勝ったとしても、操縦者は命を失う・・・。
救いのない鬱展開が好物な方に。
アンインストール、アンインストール♪(アニメ版OP曲)
第45位『HEAT-灼熱-』
(-2004年 池上遼一 原作:武論尊 全17巻)
~ 殺(や)っちまえ、男も女も、姦(や)っちまえ ~
新宿歌舞伎町に現れた男。彼はどんな相手を前にしても戦う姿勢を崩さない、強く、そしてたまらなく魅惑的な人間だった。
ヤクザや警察を相手にしながら、拳ひとつを武器に彼は成り上がっていく。
ザ・男の世界!
第44位『交通事故鑑定人 環倫一郎』
(-2001年 樹崎聖 原作:梶研吾 全18巻 続編あり)
~ アクセルを、Max踏んでも、逃げらんねえ ~
舞台はアメリカ。
事故現場におもむき、その知識と洞察力で隠された真実を導きだす「交通事故鑑定人」。彼の活躍を、ミステリー調で描く。
レースではない、珍しい角度からスポットを当てた自動車モノだが、自動車への愛やうんちくにあふれている。
走りだけが、車の魅力じゃない。(私は超安全運転派)
第43位『ソラニン』
(-2006年 浅野いにお 全2巻)
~ ギター持ち、わずかに視界が、開けたよ ~
バンドマンの彼氏をもつ主人公は、生き方に不安と迷いを感じている。その苛立ちを、彼氏に向けてしまうこともある。
彼女も彼氏も、大人になりきれずに苦しんでいる。その苦しみに対する、自分たちなりの姿勢を見いだしつつあったとき、彼氏はいなくなってしまう。
映画も悪くなかった。
第42位『べしゃり暮らし』
(-2015年 森田まさのり 全19巻)
~ 泣き、笑い、舞台で見せるは、笑いだけ ~
お笑い好きの高校生が、同級生らとともに、芸人の世界をかけあがる。
現実のお笑い業界を綿密に取材し、モデルにしている。
漫画家は、お笑い芸人のラジオ聞いてる人多し。伊集院光の『深夜の馬鹿力』が人気。
私は、バナナマンの『バナナムーンGOLD』
第41位『医龍-Team Medical Dragon-』
(-2011年 乃木坂太郎 原案:永井明 全25巻)
~ 大学の、医師は技術(テク)+、政治力 ~
スーパードクターの活躍と、大学病院内の権力闘争を描く医療モノ。
同時期にヒットした『ブラックジャックによろしく』とはまた違う角度で、医療の世界に問題提起している。
『ブラよろ』はアンチヒーロー、『医龍』はダークヒーロー。ほぼ同時期に連載が始まったので、読みくらべるのが楽しみだった。
さあ中盤だ、第40位~第31位
第40位『ハチワンダイバー』
(-2014年 柴田ヨサクル 全35巻)
~ 盤面は、宇宙だ飛び込め、命賭け ~
プロ棋士への夢を挫折した過去を持つ主人公。
彼は、秋葉原での賭け将棋で、女性相手に完敗したことをきっかけに、将棋熱を復活させる。
しかし彼が足を踏み入れたのは、裏の将棋界ともいえる、危うい世界だった。
著者が得意とする、あまりに誇張されたハイテンション演出で、危機迫る将棋バトルが繰り広げられる。
この将棋は・・・、格闘技だ! あと、おっぱい。
第39位『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』
(-2004年 せがわまさき 原作:山田風太郎 全5巻)
~ 使い捨て、命散らすは、わが宿命 ~
徳川家康は、甲賀と伊賀の忍者に十対十の勝負をさせ、どちらが生き残るかによって、徳川家の世継ぎを決めることにした。
だが、甲賀と伊賀の跡取りは、愛し合う関係にあった。
私は、「忍者が出てくるだけで、作品の評価が三割増しになってしまう病」の患者です。 ニンニン♪
第38位『もやしもん』
(-2014年 石川雅之 全13巻 続編あり)
~ 視(み)えるんです。幽霊? お化け? いや、菌が ~
種麹屋に生まれた主人公は、菌やウイルスを肉眼で見ることが可能なうえ、会話までできる。
そんな彼が進んだ大学の研究室を舞台に、「菌」や「発酵」をメインテーマに据えた、雑学要素の強いエピソードが展開される。
かもすぞー。はぜるぞー。かわいいぞー。
第37位『刻刻』
(-2014年 堀尾省太 全8巻)
~ 止まる時間、止まらずうごめく、黒き意思 ~
ある誘拐事件をきっかけに、この世の時間が止まってしまう。
そんな「止界」なかで、動くことができる主人公の一族と、謎の宗教団体の攻防を描く。
やらしいことを考える人はいませんので!
第36位『孤高の人』
(-2011年 坂本眞一 原作:新田次郎 全17巻)
~ なぜ登る? んなこと聞くやつ、いないから ~
心を閉ざしがちな少年は、ロッククライミングの世界に魅惑され、やがて孤独な登山の世界に、病的なほどに引き込まれていく・・・。
驚異的な画力で、著者自身が漫画界の「孤高の人」になっていく・・・。次作『イノサン』も凄まじい。
第35位『HELLSING』
(-2009年 平野耕太 全10巻)
~ 敵、味方、どっちもバケモノ、容赦なく ~
20世紀末、吸血鬼による事件に悩まされる英国。事件の解決を計るべく組織された機関には、最強の吸血鬼が所属していた。
物語はやがて、ヴァチカンやナチスの残党を巻き込んだ大がかりな戦いへと発展していく。
主要三成分:暴力、不謹慎、メガネ
第34位『蒼天航路』
(-2005年 王欣太 原案:李學仁 全36巻)
~ 三国志、曹操主演で、再上演 ~
大胆なアレンジのもとに描かれる、新機軸の三国志。
悪役とされることの多い曹操を、破天荒ながら、現代的な価値観を持つ男として主人公に設定している。
「横山光輝」版のイメージが脳内でアップデートされていくのが、気持ちよくすらあり。
第33位『描かないマンガ家』
(-2014年 えりちん 全7巻)
~ 描けば即、連載だろな、絶対そう ~
漫画の専門学校に通う、自分の才能を信じて疑わない主人公。
しかし彼は、自覚がないだけで、まったくもって絵が下手。そもそも、一度も漫画を描いたことがない。
それでも彼は、自称漫画家。クラスメイトを相手に、饒舌に漫画論を語る。
こういうやつ、いる!
第32位『あずみ』
(-2008年 小山ゆう 全48巻 続編あり)
~ 命あらば、躊躇なく斬れ、友でさえ ~
戦国時代末期、非情の暗殺集団の一員として育てられた少女は、だれよりも純粋で、かつ、だれよりも殺しの腕にたけていた。
人としての成長は、危機と葛藤の連続であった。
「忍者が出てくるだけで、作品の評価が三割増しになってしまう病」発動。(作中では忍者というカテゴライズはされていないが)
第31位『東京喰種 トーキョーグール』
(-2014年 石田スイ 全14巻 続編あり)
~ コーヒーで、食べたい君を、比喩でなく ~
人と見分けのつかない、人を喰らう化物「喰種」(グール)の存在が社会問題となっている現代の東京。
主人公は事故により臓器移植を受けるが、それはグールの内蔵だった。人でもグールでもない存在となった彼の、孤独な戦いが始まる。
私もコーヒーが好きで、全身麻酔下での手術経験もあるのだが、もしや・・・。
大人買いの準備はできた? 第30位~第21位
第30位『軍鶏』
(-2015年 たなか亜希夫 25巻迄原作:橋本以蔵 全34巻)
~ 生きる意味、勝ってりゃいつか、わかるだろ ~
優等生の少年は、両親を殺害した罪で少年院に。
過酷なイジメに見舞われたことをきっかけに空手を身につけ、出所後は、格闘の世界に没頭していく。
爽快感とは無縁のアングラバトル。
作画者vs原作者の争いもあったため、完結しないと思ってた。
第29位『ジパング』
(-2009年 かわぐちかいじ 全43巻)
~ あの大戦、もしもこの盾(イージス艦)、あったなら ~
現代、海上自衛隊のイージス艦が、乗組員ごとタイムスリップした。
行き先は、第二次世界大戦中の太平洋。まもなく、日本が敗北したはずの、ミッドウェーの戦いが始まろうとしている。
『沈黙の艦隊』は攻め、『ジパング』は守り、の戦い方。
第28位『ナンバーファイブ 吾』
(-2005年 松本大洋 全8巻)
~ それぞれが、信念(おもい)に殉ずる、一騎討ち ~
「虹組」なる9人の幹部を中心とした組織によって、平和が保たれている世界。
あるとき、幹部のひとりが、女性を連れ去り逃亡を計る。
彼のもとに刺客として送られるのは、残る虹組のメンバーたちであった。
『ピンポン』は、スポーツモノを松本ワールド全開で描いていたが、今作は、バトルモノを松本ワールド全開で。
第27位『最終兵器彼女』
(-2001年 高橋しん 全7巻+1巻)
~ 彼いれば、ほかのすべては、無価値にも ~
ある男子高校生と、その彼女。恋愛慣れしていないふたりは、ぎこちないながらも、自分たちなりのペースで愛を育んでいた。
そこに、突然の空襲。
逃げ惑うなかで彼は、彼女が文字どおりの意味の「兵器」であることを知る。世界が崩壊に向かうなか、ふたりが選ぶ生き方は。
掲載誌「スピリッツ」では最初、内容どころか、タイトルも伏せられていた。
ごくふつうのラブコメだと思ってページをめくっていた私は、あまりの急展開にぶったまげたのを覚えている。
第26位『ホムンクルス』
(-2011年 山本英夫 全15巻)
~ 見えてるぞ、額の穴から、君の闇 ~
車上暮らしの主人公は、金欲しさに、第六感が得られるという、頭蓋骨に穴をあける特殊な手術を受けた。
それ以降、片目で人間を見ると、異様な姿に見えるようになった。それは、相手の深層心理が具象化されたものらしい。
彼は、トラウマを抱える者たちに興味を示すようになる。
私の姿は、どんなふうに映るのか。ノラネコかな・・・。
第25位『テルマエ・ロマエ』
(-2013年 ヤマザキマリ 全6巻)
~ 銭湯と、フルーツ牛乳、ローマ征く ~
浴場の建設を任された古代ローマの設計技師が、湯に潜ると、その先は現代の日本だった。
銭湯の文化から多大なインスピレーションを得た彼は、やがてローマでそのアイデアを実行に移し、名声を得ていく。
実写版でローマ人を演じた阿部寛、北村一輝らについて、イタリア人さえ、違和感ない、といってたってエピソードに笑ってしまう。
私は典型的な、「平たい顔族」
第24位『ワールド・イズ・マイン』
(-2001年 新井英樹 全14巻)
~ 衝動が、爆ぜる、飛び散る、その先に ~
無差別な殺人を犯しながら移動する、二人の男。
無慈悲な殺戮を繰り広げながら移動する、謎の生物。
日本全土を震撼させるふたつの災いは、やがて邂逅の時を迎える。
知人の編集者いわく、「なぜあそこまで描くんだ・・・・・・」
第23位『新世紀エヴァンゲリオン』
(-2013年 貞本義行 原作:カラー・GAINAX 全14巻)
~ 逃げちゃダメ、漫画も逃げずに、描ききった ~
テレビ版をベースにした、貞本先生の解釈に基づいた、通称「貞本エヴァ」。
とくに、渚カヲルの描き方と、物語の結末が、テレビ版とは大きくことなる。
新劇場版とは関連性のない作品だが、最終巻には、真希波マリが登場する描き下ろし短編が掲載されている。
~ 逃げちゃダメ、新劇場版は、いつ決着? ~
私自身は、『シン・ゴジラ』で満足させられた感もあるのだが・・・。
第22位『エマ』
(-2006年 森薫 全7巻)
~ 階級を、越えてつかむは、君の手と ~
19世紀末のイギリス、明確な階級社会の中で生きる、ひとりのメイドが主人公。階級差のある青年との純愛を軸に、心の機微を丁寧に描く。
当時の文化や風景への、著者の深い愛が感じられる作品。
真のメイド萌え精神の持ち主かが、試される。
第21位『ピアノの森』
(-2015年 一色まこと 全26巻)
~ 奏でるは、森と語らう、交響曲 ~
森に捨てられたピアノは、音が鳴らないはずだった。
そのピアノを楽しげに弾く、美しくもやんちゃな少年。
その才に気づいた者のうち、ひとりは怖れ、ひとりは育てたいと思った。
弾いたわ~、エアピアノ。
ランキングも佳境! 第20位~第11位
第20位『GANTZ』
(-2013年 奥浩哉 全37巻)
~ 死んだけど、戦う準備、してくだちい ~
事故で死んだはずの二人の高校生、彼らは、気づけばマンションの一室にいる。
そして謎の存在の指示によって、人外の存在と戦うことを強制ちれた。
特殊なスーツと武器を装備し、終わりの見えない、奇妙で残酷なサバイバルゲームが繰り返ちれていく。
作画技術の最先端感にも圧倒ちれた思い出。
※ち=さ
第19位『人間失格』
(-2011年 古屋兎丸 原案:太宰治 全3巻)
~ だれよりも、わが身愛しく、堕ちていく ~
サイト『人間失格』で公開されている日記には、才能にも環境にも恵まれていたはずの青年が、みずから転落していくさまが生々しくつづられていた。
現代を舞台に、著者の解釈で描かれる、新しい『人間失格』。
憂鬱なのに、なぜか感じる、ヒロイズム。
第18位『ONE OUTS』
(-2006年 甲斐谷忍 全20巻)
~ バカじゃムリ、俺に勝ちたきゃ、脳使え ~
主人公は、打席を賭けの対象として金を稼ぐ、アマチュアのピッチャー。人間性に問題があるが、頭脳プレーにおいて、尋常ではない才能を放つ
彼は、とあるプロ野球選手にスカウトされ、知恵と悪態で、万年Bクラスのチームを牽引していくことになる。
野球版カイジ、スタイリッシュ版カイジ、イケメン版カイジ。
第17位『岳』
(-2012年 石塚真一 全18巻)
~ 残酷な、運命(さだめ)も彼に、ほっこりす ~
北アルプス。経験豊富なボランティアと、山岳遭難救助隊の新人隊員を中心に、山に魅了された人々が織りなす人間ドラマ。
癒しと厳しさ、山が持つ相反する要素が、人生の意味さえ問うてくる。
取材したことがあるが、山男は、ありえないくらいに、タフ。
第16位『プラネテス』
(-2004年 幸村誠 全4巻)
~ ゴミ流る、宇宙に漂う、自尊心 ~
月での生活が可能になるなど、宇宙開発が着実に進みつつも、格差といった諸問題が解決されないままでいる近未来。
主人公は宇宙空間に浮かぶゴミ(デブリ)を除去することを生業としていた。
自分の宇宙船を持つことを目標に掲げてはいるが、日常はごく平凡に流れていってしまう。
そこに、価値観のまったく異なる新人が加入してきた。
私は、「宇宙が舞台だと、作品の評価が三割増しになってしまう病」も患っている。
第15位『蟲師』
(-2014年 漆原友紀 全10巻+1巻)
~ 人惑わす、幽玄世界に、導かれし ~
生と死の間、者と物の間にいるもの、「蟲」。
蟲が引き起こす怪異の解決をはかる、「蟲師」。
文明の波がまだ及ばない、古き日本の原風景を舞台に、蟲師によって解き明かされていく幻想的な物語。
アニメ版は、木々の緑が息をのむ美しさだった。
第14位『ホーリーランド』
(-2008年 森恒二 全18巻)
~ ひきこもり、妄想ボクサー、外に出る ~
ひきこもりがちだった少年は、現実逃避の手段として、教本を頼りにしたシャドーボクシングに没頭した。
気づけば、夜の街で絡んでくる輩を撃退できるまでになっていた。
不良を狩る者として名が知れ渡っていく危機的状況のなか、彼はさまざま人と出会い、居場所を見つけていく。
妄想がはかどる漫画。
第13位『モテキ』
(-2011年 久保ミツロウ 全4巻+1巻)
~ 初心者です。モテても対応、できません ~
草食系の青年に、突如として始まった人生初の「モテ期」。
派遣先の同僚、飲み会で知りあった子、かつて大好きだった子・・・、戸惑う彼にとって、これは幸せにつながるものなのか。
森山未來主演での映像化にも大満足。
「すっきよ、だーいて♪ すっきよ、だーいて♪」
第12位『PLUTO』
(-2009年 浦沢直樹 原案:手塚治虫 全8巻)
~ ロボットと、人との境に、残るもの ~
ロボットが人類と共存している未来。世界最高水準とされる7体のロボットのうち、1体が何者かによって破壊された。
残るロボットたちにも脅威が及ぶなか、事件の背後に、ある巨大な陰謀が浮かびあがる。
『鉄腕アトム』の人気エピソードを、浦沢直樹解釈でリメイクした作品。
『20世紀少年』
昭和の雰囲気すげーでてる!
『PLUTO』
近未来の雰囲気すげーでてる!
結論:スタッフもすげー!
第11位『新宿スワン』
(-2013年 和久井健 全38巻)
~ モテないが、女を踏み台にはしない! ~
新宿歌舞伎町を縄張りとする、スカウトマンの事務所に入った青年。
そこは女を物のように扱い、他事務所との抗争も厭わない非情な世界。
彼は裏社会の残酷さをまのあたりにしながらも、彼なりの方法で生き抜いていく。
ヤンマガイズムを100%体現してる感。ミスターヤンマガ!
いよいよトップテン! 第10位~第1位
第10位『シグルイ』
(-2010年 山口貴由 原作:南條範夫 全15巻)
~ 龍虎舞い、死線に咲く華、必殺の ~
江戸時代、禁止されていた真剣での御前試合の場、向かい合うのは、二人の剣士。
ひとりは、片腕。ひとりは、盲目。
もとはおなじ道場で肩をならべ切磋琢磨した二人は、なぜこのような形で対峙することになったのか。
独特の美意識。男の乳首までをも微細に描く。
第9位『度胸星』
(-2001年 山田芳裕 全4巻)
~ 危機に耐え、火星にて待て、われら征かん ~
人類は、火星への到達に成功したかにみえた。しかし突然、更新が途絶えてしまう。
彼らを救出するためのミッションが計画され、地球では人選が始まる。
火星でなにがあったのが。ミッションに参加できるのは誰なのか。
「宇宙が舞台だと、作品の評価が三割増しになってしまう病」発症。
が、この作品は、いわゆる打ち切り漫画であるため、残念ながら途中で終わる。
終了の際、『ハンターハンター』の冨樫義博先生や、『バキ』の板垣恵介先生が、残念だ、ってわざわざコメントされてたのを思い出す。
第8位『THE END』
(-2002年 真鍋昌平 全4巻)
~ 君愛し、追って世界は、再起動 ~
退屈な日常を送っていた青年のもとに、ひとりの女性が現れる。青年は充実を感じるが、彼女は突然いなくなってしまう。
もう一度会いたい。そう願う青年のもとに、過去に関わりがあったらしい仲間、そして敵が。
覚醒する力、失われていた記憶。彼は、壊れた日常を生き抜くことができるのか。
『闇金ウシジマくん』の前に連載されていた作品。
殺伐とした風景の中に漂う、叙情。
タイトルのとおり、THE END(最終話)がとても好み。
第7位『スティール・ボール・ラン』
(-2011年 荒木飛呂彦 全24巻)
~ 馬駆りて、陰謀渦巻く、大横断 ~
19世紀末のアメリカで開催された、大陸を横断する前代未聞の大レース。
優勝者には莫大な賞金が与えられるが、レースの背後には不穏なものの存在が見え隠れする。
そしてエントリーした者たちそれぞれにも、特殊な事情と、特殊な能力があった。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、第7部。
シリーズのつながりは切れているので、ここまでを未読な方でも問題なし。
少年ジャンプで始まったが、連載中にウルトラジャンプに移籍したのでランキング対象に。
だ・・・、大統領が、イケメン化していく・・・。なんの能力だッ!
第6位『僕だけがいない街』
(-2016年 三部けい 全8巻)
~ 何度でも、君を笑顔に、できるなら ~
青年は、アクシデントがあると、記憶を維持したまま、その出来事が起こる前の時間に戻ることができる。
ある時、身内を失い、その殺害容疑をかけられた。青年は過去に戻るが、戻った先は、小学生時代だった。
当時、クラスメイトが殺された未解決事件と、自分への濡れ衣がリンクしていることに気づいた青年は、謎の存在に追いつめられつつも、事件の解決をはかる。
子供のころの、照れくさい友情、淡い恋心、そして、雪。
第5位『QP』
(-2001年 高橋ヒロシ 全8巻+1巻)
~ おにぎりと、おまえらいれば、おかずいらん ~
暴力に明け暮れた少年時代を過ごした青年。
彼自身は、社会に適応しようと努力をつづけていたが、かつての仲間は、裏社会を突き進んでいく。
相反する道を選んだ二人の、人生と関係はどうなっていくのか。
『クローズ』『WORST』 と異なり、暴力の行使を、悲惨かつ否定的に描いている。
闇に堕ちてく、我妻涼の存在感。
第4位『ヒミズ』
(-2003年 古谷実 全4巻)
~ 平凡は、よその話だ、われは堕つ ~
恵まれない家庭環境にありながらも、普通の人生を歩もうと努めていた少年。
だが彼は、身内を殺害してしまう。以後、自暴自棄になった少年は暴走を見せはじめるが、そばには、彼に好意を抱くクラスメイトがいた。
持論:ギャグ作家がストーリーものを描くと、ものすごいものになる。
第3位『昴』
(-2002年 曽田正人 全11巻 続編あり)
~ 瞬きす、暇も与えぬ、壮絶な ~
少女は、余命いくばくもない弟のため、毎日病室で踊った。
今日が最期の日かもしれない、という怖れを感じながらの舞いは、鬼気迫るものだった。
のちに彼女はその才能を見いだされ、本格的にダンスの道へと進むことになる。
しかし、人間性に問題のある彼女の行くところ、かならず騒動が巻き起こるのだった。
ゾクッ、て。ゾクゾクッ、て。
第2位『海猿』
(-2001年 佐藤秀峰 原案:小森陽一 全12巻)
~ 潜ります。酸素が片道分だけでも ~
海の平和を守る海上保安官の活躍を、新人の活動を通して描く。
炎上する船からの人命救助といった、シビアな展開が連続するなか、主人公たちはどう困難に立ち向かっていくのか。
絶望的な状況に陥ったとき、そこに救いはあるのか。
絶望感、アーンド、絶望感。
第1位『無限の住人』
(-2012年 沙村広明 全30巻)
~ 斬り刻まれ、痛みを越えて、斬り進む ~
寄生虫の影響で、不死の身体を得た隻眼の剣士。ただし、痛みはある。
彼を、親を失った少女が、復讐のための用心棒として雇う。
江戸時代をベースにした世界観のもと、残忍な剣客集団を相手にした、壮絶な戦いが繰り広げられる。
奇抜な出で立ちと、武具の数々。ネオ時代劇が、ここに。
き・・・、木村拓哉主演?
ああ、斬りたい気分だよね、いろいろと。四人組の刺客とかいるかしら。
*
ということで 、実写映画化が決まっている『無限の住人』を今回の第1位とさせていただいた。
条件を絞ってはみたが、漫画好きなら聞いたことのあるタイトルばかりだろう。
それでも、あ、これもう完結してたんだ、んじゃまとめて読んでみるか、といったきっかけくらいにはなったはず。と思いたい。
・映画版の五七五ランキングはこちら
記事終わりの連載4コマ×2
『まぐねっこ』(by 五郎)
・その33
まぐねっこ、て漢字で書いたら「磁石猫」でいいんかな。
英語だと「マグキャット」?
『ペットボトルくん』(by ショウエイ)
・その65
読書感想文、大嫌いだったなあ。
まさか自分が本を書く側になることがあるとは・・・。