タカマツ金パレードぜひ高松で!縁もゆかりもないけど機運タカマッた

2016年8月20日5時50分  スポーツ報知
  • バドミントン女子ダブルスで優勝した高橋礼華(右)と松友美佐紀
  • 高松市役所で「タカマツ」ペアのサイン入りユニホームを手に、金メダルを祝福する大西市長

 リオ五輪のバドミントン女子ダブルスで高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)=ともに日本ユニシス=の「タカマツ」ペアが、金メダルを獲得したことを受け、列島にタカマツフィーバーが起こった。香川県高松市では大西秀人市長(56)が快挙後に祝電を打電。同市民から祝賀パレードを熱望する声も上がった。他にも「タカマツ」と名の付く企業や飲食店から喜びの声が上がった。

 全国の「タカマツ」も大喜びだ。高橋は、奈良県橿原市、松友は徳島県藍住町出身。所属する日本ユニシスは東京都江東区。ペアとは、縁もゆかりもないことなんて関係ない。「タカマツ」つながりで万歳だ。高松市の市役所入り口に19日朝、「祝金メダル『高松ペア』感動をありがとう!」と書かれた横断幕が掲げられた。大西市長は会見で「『タカマツ』が世界一になった。非常に誇らしい」と祝福した。

 大西市長は2014年6月、インドネシアでの遠征試合に出場する2人に「同じ名前なのでぜひ応援したい」と祝電を送った。2人からサイン入りユニホームが届いたのをきっかけに交流が始まったという。リオ五輪出場が決定した今年5月には、2人が所属する日本ユニシス宛てに讃岐うどん14食分を贈呈して激励。金メダル獲得の朗報に市長は「うどんのコシで頑張ってとの願いが通じた。これからも応援していく」と笑顔をみせた。

 2人は県外出身者とあって当初、市民の関心は低かったが、徐々に喜びは広がっている。市には「タカマツ」ペアの祝賀パレード開催を望む声も寄せられているという。リオ五輪の出場選手で高松市出身者はゼロ。そのぶんを「タカマツ」ペアが盛り上げていると言えそうだ。

 今春のセンバツで準優勝した高松商高からも喜びの声が上がった。他校で約20年バドミントン部の顧問をしたという山田久教頭は「2人の柔らかな動きには驚くばかりでした。本校のバドミントン部は特に女子がインターハイに出場する力があり、部員たちも強い刺激を受けています」。

 フィーバーは高松市内だけでは収まらない。養生資材メーカーの株式会社高松(静岡県浜松市)の男性社員は「今、お盆休み中ですが、休みが明けたら社内で話題になると思います」と期待。俳優・高松しげお(72)=写真=は、事務所によると腰を痛めて芸能活動を休止中とのことだが、「タカマツ」ペアの快挙に勇気づけられたに違いない。

 創業者が高松市出身だったという銀座のレストラン「Sun―mi高松本店」(東京都中央区)の岡田輝雄専務は「『タカマツペアが金メダルを取ったら高松さんで祝勝会をやりたい』というお客様がいらっしゃいました。メインは黒毛和牛を使った料理。お2人にはぜひ食べにいらしていただきたい。お代は頂きません」と大盤振る舞いを約束した。バドミントン初の金メダルに全国の「タカマツ」が酔いしれた一日だった。

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