酒井和男演出、スプリット編集 
2016/08/20 Sat. 01:44 [edit]
ラブライブ!サンシャイン!! http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/
#02


今回はサンシャイン02話Aパートの生徒会室/下校風景のクロスカッティングを見ていきます。
ここでは酒井コンテによるスプリット編集の妙味が炸裂しています。
(以下キャプチャ画像の字幕はそれっぽく付け足しました)


ミューズの名前を間違えるチカちゃんにいらだつ生徒会長ダイヤ。
カモメ咆哮マッチでコミカルに落とし、大喝によるヘイトをかわす。


ここがLカット、すっごいうまいですよねこれ。ちょっと感心してしまう。

激昂するダイヤ、僕らはここで初めてミューズを心から愛してやまないダイヤに出会う。

色をなすダイヤに圧倒されるチカからのJカット。曜と下校途中(多分バス停)、花丸に声を掛けるチカ。
木のうしろにルビーを発見したところで先入観たっぷりダイヤの皮肉Jカット。



ダイヤ暴走開始、ミューズクイズスタート
ダイヤLカット、ポップキャンディーでルビー釣り

この二場面パラレル進行にどういう意図があるのかをだんだんと考え始めるわけなんですが――
これはただ単に前後で起きたことを並べてあるわけではなく、
チカちゃんは可愛らしい後輩2人と戯れながら、頭の中ではダイヤとの対話が大きな比重を占めている
という複雑な状況の表現だと思うんですよ。
一方ダイヤはチカちゃんのスクールアイドル部設立を強硬に否定しつつ、
ミューズの話になると夢中になって周囲が見えなくなる意外な一面を露呈させる。

校内放送のスイッチが入ってしまうのはダイヤにとって卒爾というかスキのようなもので、
叫べば叫ぶほどダイヤは恥をかくことになり、これもコミカルに落とすヘイト中和システムですね。
どこか手落ちがあって完璧じゃないから人間味が強調され、ダイヤは視聴者に嫌われずに済む。
ラブライブという作品には変に冷笑的だったり失敗を茶化したりするキャラクターは出てこないので
この場合いたたまれない気分になるのは実は視聴者だけなのですが

従ってルビーに刺さるのもこのセリフだけです。
自らのスクールアイドルへのあこがれや嗜好をもはや姉と共有できない現実への失望


下校シーンにおいて1年生はダイヤとチカの間に昼間何があったかを放送でだいたい把握している。
→というより、1年生も事情を把握していたのだということが経過とともにわかるという構造。
これが明らかになった瞬間に、チカの抱える問題、ダイヤの抱える問題、ルビーの抱える問題が
全部リンクするわけです。これが二場面パラレル進行で描かれる主な理由ですね。
ルビーは<姉の頑迷を嘆く>というより、
<好きなものを否定するしかない姉は矛盾に苦しんでいるはずだ>と考える。
姉が苦しければ自分も苦しい。
そして花丸はそれとなくルビーの心情を察する表情を見せると。
個別に見ていくとそれなりにごちゃごちゃと入り組んで絡まり合った状況なんですが
シリーズ序盤において重要な各キャラクターのパーソナリティをそれぞれに引き出しつつ、
パラレル進行とスプリット編集で混乱も退屈もなく流麗にまとまってるこの4分弱で約80カット。


酒井和男コンテによるスプリット編集はキャプテン・アース #06 (2014) Bパートでも見られます。
ちょうど今回取り上げたサンシャイン#02と同じ二場面パラレル進行。興味のある方は是非
#02
今回はサンシャイン02話Aパートの生徒会室/下校風景のクロスカッティングを見ていきます。
ここでは酒井コンテによるスプリット編集の妙味が炸裂しています。
(以下キャプチャ画像の字幕はそれっぽく付け足しました)
ミューズの名前を間違えるチカちゃんにいらだつ生徒会長ダイヤ。
カモメ咆哮マッチでコミカルに落とし、大喝によるヘイトをかわす。
ここがLカット、すっごいうまいですよねこれ。ちょっと感心してしまう。
激昂するダイヤ、僕らはここで初めてミューズを心から愛してやまないダイヤに出会う。
色をなすダイヤに圧倒されるチカからのJカット。曜と下校途中(多分バス停)、花丸に声を掛けるチカ。
木のうしろにルビーを発見したところで先入観たっぷりダイヤの皮肉Jカット。
ダイヤ暴走開始、ミューズクイズスタート
ダイヤLカット、ポップキャンディーでルビー釣り
この二場面パラレル進行にどういう意図があるのかをだんだんと考え始めるわけなんですが――
これはただ単に前後で起きたことを並べてあるわけではなく、
チカちゃんは可愛らしい後輩2人と戯れながら、頭の中ではダイヤとの対話が大きな比重を占めている
という複雑な状況の表現だと思うんですよ。
一方ダイヤはチカちゃんのスクールアイドル部設立を強硬に否定しつつ、
ミューズの話になると夢中になって周囲が見えなくなる意外な一面を露呈させる。
校内放送のスイッチが入ってしまうのはダイヤにとって卒爾というかスキのようなもので、
叫べば叫ぶほどダイヤは恥をかくことになり、これもコミカルに落とすヘイト中和システムですね。
どこか手落ちがあって完璧じゃないから人間味が強調され、ダイヤは視聴者に嫌われずに済む。
ラブライブという作品には変に冷笑的だったり失敗を茶化したりするキャラクターは出てこないので
この場合いたたまれない気分になるのは実は視聴者だけなのですが
従ってルビーに刺さるのもこのセリフだけです。
自らのスクールアイドルへのあこがれや嗜好をもはや姉と共有できない現実への失望
下校シーンにおいて1年生はダイヤとチカの間に昼間何があったかを放送でだいたい把握している。
→というより、1年生も事情を把握していたのだということが経過とともにわかるという構造。
これが明らかになった瞬間に、チカの抱える問題、ダイヤの抱える問題、ルビーの抱える問題が
全部リンクするわけです。これが二場面パラレル進行で描かれる主な理由ですね。
ルビーは<姉の頑迷を嘆く>というより、
<好きなものを否定するしかない姉は矛盾に苦しんでいるはずだ>と考える。
姉が苦しければ自分も苦しい。
そして花丸はそれとなくルビーの心情を察する表情を見せると。
個別に見ていくとそれなりにごちゃごちゃと入り組んで絡まり合った状況なんですが
シリーズ序盤において重要な各キャラクターのパーソナリティをそれぞれに引き出しつつ、
パラレル進行とスプリット編集で混乱も退屈もなく流麗にまとまってるこの4分弱で約80カット。
酒井和男コンテによるスプリット編集はキャプテン・アース #06 (2014) Bパートでも見られます。
ちょうど今回取り上げたサンシャイン#02と同じ二場面パラレル進行。興味のある方は是非
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category: アニメ
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