カナダ選手と激しく3位争いをする荒井【拡大】
関係者によると、ここで日本陸連の横川浩会長(69)が「主張が弱いと受け取る側の印象が変わる。しっかり主張すべき」とアドバイス。同会長は国際陸連理事でもあり、上訴審判の経験があった。最終的な決定は国際陸連の理事によって審議され、日本陸連の訴えが認められた。
現場に、英語が堪能な総務スタッフや、2020年東京五輪に向けた視察のため、競技規則に精通した日本陸連の競技運営委員長がいたことも功を奏した。尾県貢専務理事(57)は「反則でない自信はあった。あとはしっかり説明できる文章を出せるかがポイントだった」。スムーズに適切な処置をした日本陸連のファインプレーでもあった。
競歩の抗議、上訴手続き
競技の結果や過程に異議がある場合、結果発表から30分以内に口頭で行う。上訴は審判長の裁定に不服の場合30分以内に文書で、預託金(100ドル相当=約1万円)を添えて行う。