リオデジャネイロ五輪の競泳男子で金メダルを獲得したライアン・ロクテ(AP)【拡大】
事態を重くみたIOCは、規律委員会を設け「全ての関係者の話を聞く」と本格的な調査に乗り出す方針を明らかにした。唯一の全国紙USA TODAYは「メダル剥奪もあり得る」と最悪のケースにも言及した。
ロクテらは米国が金メダルを獲得した男子800メートルリレーのメンバー。メダル剥奪となれば、この種目で銅メダルだった日本も影響を受ける。この騒動は米国だけでなく、日本でも引き続き注目を集めそうだ。
★あくまで「被害者」
事件当時、ロクテと同行しブラジル当局に出国を止められていたガンナー・ベンツ(20)は20日までに、在学中の米ジョージア大学を通じて謝罪文を発表した。しかし謝罪は米競泳チームや米国オリンピック委員会に向けたもので、「自分は容疑者ではない。ブラジル当局も目撃者として聴取していた」と強調。ロクテとガソリンスタンドの警備員の口論が騒動になったと説明した。ロクテの弁護士も「(警備員に)銃を向けられて現金を奪われたのは事実」と主張、被害者との立場を崩していない。