昨日、ツイッターのトレンドに「貧困JK」というのがあって、見たら、NHKの番組に出演された方が、高価なペン(マーカー)などを持っていて、貧困ではない、つまりはやらせだ、というような批判だった。

他にも、実際にはお金がある? ということを示唆する本人のツイッターがあったけれども、削除されたのだという。

ぼくは、このような時に、やらせだ、貧困JKじゃない、NHKは駄目だ、などと叩いて喜んでいる(?)人たちの心性が、「一ミリも」理解できない。

まず、この女子高生が実際にどのような経済状況なのか、 知るよしもないけれども、イラストが趣味だったら、無理をしてペンを買うことだってあると思う。

仮に、そこまで困窮していらっしゃらないのならば、それは良かったと思うし、今の時代、自分の好きなことをするのに必要な道具を手に入れるくらいの余裕はあって欲しいと思う。 

何よりも、今の日本において、実際に経済的に困窮しているご家庭、そこで育っている高校生は統計を見ても実際にいらっしゃるわけであり、そのような事象に光を当てようというNHKの意図は、「まとも」なものだろう。

問題は、今回の取材対象になった高校生の「状況」がどのようなものか、取材班がどれくらい把握していたか、ということだけれども、一般にプライバシーにかかわることに、完全に踏み込めるとも、踏み込むべきだとも思わない。

あとは編集のやり方だけれども、それはそれで考えればいいし、いずれにせよ、昨日のツイッターのTLで見たような、底の浅い反応で、経済的格差の本質が見えてくるとは思えない。

以上のような感想は、おそらく、多くの方の共通の感覚だと推定するが、ツイッターでは極端なコメントばかりがTLを占める傾向があるので、確認のために記す次第である。

NHKの取材班の方々、これからもがんばってください!

そして、女子高生の方、好きなイラストとか、今後もがんばれるといいね!