トルコ 結婚式会場で爆発 30人死亡 自爆テロか

トルコ 結婚式会場で爆発 30人死亡 自爆テロか
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トルコ南東部のガジアンテプで、日本時間の21日朝、屋外で行われていた結婚式の会場で爆発があり、少なくとも30人が死亡、94人がけがをし、トルコの治安当局は結婚式を狙った自爆テロとみて捜査しています。
トルコ南東部のシリアとの国境に近い都市、ガジアンテプで20日午後11時ごろ(日本時間の21日午前5時ごろ)、屋外で行われていた結婚式の会場で爆発がありました。
地元当局によりますとこの爆発で少なくとも30人が死亡したほか、94人がけがをしたということです。
現場は、トルコの少数民族のクルド人が多く住む地域にあり、地元メディアによりますと、当時、結婚式の会場には数百人が集まっていたということです。
トルコの治安当局は、結婚式を狙った自爆テロとみて捜査していますが、これまでのところ犯行を認める声明などは出ていません。
トルコでは去年以降、各地で、過激派組織IS=イスラミックステートやクルド系の武装組織が関わったとされる爆弾テロが相次いでいて、6月には、最大都市イスタンブールの国際空港で起きた自爆テロで45人が死亡しました。
また今回爆発が起きたトルコ南東部や東部でもこのところ、爆発事件が相次いでいて、治安当局が警戒を強めていました。

トルコで最近起きた爆弾テロ

トルコでは、去年からことしにかけて過激派組織IS=イスラミックステートやクルド系の過激派組織が関わったとされる爆弾テロ事件が相次いで起きています。
このうち、最大の都市イスタンブールでは、ことし1月に、世界遺産の旧市街で自爆テロがありドイツ人観光客12人が死亡したのに続き、6月にはアタチュルク国際空港で起きた自爆テロで、45人が死亡し200人以上がけがをしました。
いずれも犯行声明は出ていませんが、トルコ政府はISのメンバーやISとつながりのある人物による犯行とみています。
また、首都アンカラでは、2月に、官庁街で兵士など29人が死亡、3月には繁華街で37人が死亡する爆弾テロが起きていて、いずれもクルド系の過激派組織「クルド解放のタカ」が犯行を認める声明を出しています。
さらにトルコ南東部や東部では、このところ、警察署などを狙った爆発事件がたびたび、起きていて、市民が巻き込まれるケースも増えています。